タイヤのホイールは、走行中に泥汚れやブレーキダストが付着しやすく、放置すると腐食や錆びの原因になることもあります。

タイヤの見た目を美しく保ち、長く快適に走行するためにも、ホイールは定期的に洗浄するのがおすすめです。

この記事では、タイヤホイールの正しい洗い方や洗浄時のコツ、洗う頻度について詳しく紹介します。

タイヤホイールの洗浄・点検の必要性

タイヤの写真

タイヤホイールは、走行中に「ブレーキダスト」と呼ばれる粉じんが付着しやすい部位です。

ブレーキダストとは、ブレーキパッドとディスクの摩擦によって発生するもので、鉄粉を含んでいるため、そのまま放置してしまうと酸化してホイールの腐食や錆びの原因になることがあります。

タイヤホイールには地面や雨水による泥汚れ、油分も付着しやすいため、何もしなければ見た目が悪くなるだけでなく、ホイールそのものの使用年数を縮めることになるでしょう。

ホイールを長持ちさせるには、定期的な洗浄と点検が必要です。汚れは早めに洗浄し、塗装の傷や破損があった場合は補修をしましょう。

タイヤホイールの洗浄に必要なもの

バケツとスポンジの写真

​タイヤホイールの洗浄には、以下のようなアイテムが必要です。

アイテム名 説明
ホイールクリーナー ブレーキダストを分解する専用の洗剤。スプレータイプやシートタイプがあるが、しっかり洗浄をする場合は細かいところまで洗えるスプレータイプが便利。
カーシャンプー ホイール全体の油汚れを落とすために使用。
ホイールコーティング剤 ホイールを傷つけにくい柔らかい素材のものを選び、細かい隙間までしっかり届く形状のものがおすすめ。
スポンジ、ブラシ つやを出すだけでなく、次回の汚れを落としやすくする効果もある。
マイクロファイバータオル、吸水タオル しっかりと水分を拭き取れるものを用意しておくことで水アカやシミを防ぐことができる。
アイテム名 説明
ホイールクリーナー ブレーキダストを分解する専用の洗剤。スプレータイプやシートタイプがあるが、しっかり洗浄をする場合は細かいところまで洗えるスプレータイプが便利。
カーシャンプー ホイール全体の油汚れを落とすために使用。
ホイールコーティング剤 ホイールを傷つけにくい柔らかい素材のものを選び、細かい隙間までしっかり届く 形状のものがおすすめ。
スポンジ、ブラシ つやを出すだけでなく、次回の汚れを落としやすくする効果もある。
マイクロファイバータオル
吸水タオル
しっかりと水分を拭きとれるものを用意しておくことで水アカやシミを防ぐことができる。

タイヤホイールの洗い方

タイヤの写真

タイヤホイールは、以下の手順で洗浄しましょう。

①水でホイール全体の汚れを洗い流す

まずはホイール全体にたっぷり水をかけ、表面に付着した砂やホコリ、泥汚れを洗い流します。

泥汚れがこびりついて乾燥している場合も、水をかけて柔らかくしておくと、後で落としやすくなります。

②ホイールクリーナーやカーシャンプーで汚れを落とす

次に、ホイール専用クリーナーやカーシャンプーを使い、スポンジやブラシでブレーキダストや油汚れを落とします。

スポンジを泡立てて優しく擦りながら、全体を丁寧に洗うのがポイントです。

スポークの奥やナット周辺など細かい部分は、先の細いホイールブラシを使うと汚れをしっかりとかき出せるでしょう。

洗い終えたら、ホイール全体を水でしっかりすすいでください。 すすぎ残しがあるとホイールにシミが残ってしまうため、たっぷりの水で洗い流すのがポイントです。

③水気を拭き取りコーティングする

洗浄後には、タイヤホイールに残った水分をタオルでしっかりと拭き取りましょう。
自然乾燥させると水アカや輪ジミが残ることがあるため、素早く拭き取ることが大切です。

仕上げにホイールコーティング剤を塗布すると光沢が増し、汚れが付きにくくなったり次回の洗浄時に汚れが落ちやすくなったりします。

タイヤホイールを洗う頻度は?

クルマが森を走っている写真

タイヤホイールの洗浄は、月に一度程度を目安に行うことをおすすめします。 定期的に洗浄することで美しい見た目を保つことにつながります。

ただし、適切な洗浄頻度はクルマの使用状況や環境によって異なります。 例えば、砂利道や雪道などを頻繁に走行する場合、通常よりも多くの汚れが付着しやすいため、2週間に1回程度の洗浄が理想的です。

また、海沿いを走る機会が多い場合は、潮風に含まれる塩分の影響で錆びやすくなるため、こまめな洗浄を心がけましょう。

タイヤホイールの洗浄時のコツ・注意点

タイヤの写真

​続いては、自分でタイヤホイールを洗浄する際に押さえておきたいコツや注意点を紹介します。

優しく丁寧に洗う

ホイールは見た目以上に繊細で、強く擦ってしまうと傷がつき、塗装やコーティングが剥がれてしまう可能性があります。

特にメッキ加工やマット塗装が施されたホイールはデリケートなため、洗浄には十分注意が必要です。

ホイールを洗うときは、硬いブラシや金属タワシの使用は避け、柔らかいスポンジやブラシ、またはホイール専用のブラシを使いましょう。

泡立てながら、優しく丁寧にこすり落としてください。

中性や弱アルカリ性のクリーナーを使用する

ホイールの洗浄に使用するクリーナーの種類にも注意が必要です。

酸性や強いアルカリ性の洗浄剤は、ホイール表面の塗装やコーティングを痛め、腐食や変色の原因となることがあります。

以下の表を参考に、できるだけ中性または弱アルカリ性のクリーナーを選びましょう。

クリーナーの種類 ホイールへの影響
アルカリ性 アルミの劣化・変色の恐れがある
酸性 塗装・コーティングを溶かす恐れがある
中性・弱アルカリ性 負担が少なく安心して使用できる
クリーナーの種類 ホイールへの影響
アルカリ性 アルミの劣化・変色の恐れがある
酸性 塗装・コーティングを溶かす恐れがある
中性・弱アルカリ性 負担が少なく安心して使用できる

「ホイール専用」と表記がある市販のクリーナーは、中性または弱アルカリ性であることが多いですが、購入前に成分表記を確認しておくと安心です。

走行直後の洗浄は避ける

走行直後のタイヤホイールは、非常に高温になっています。

その状態で水や洗剤をかけると、急激な温度変化が起こり、ホイール表面にシミやムラができる可能性があるため、注意が必要です。

また、高温状態で洗うと、水や洗剤で浮かした汚れがすぐに乾き、タイヤホイールに再付着してしまう場合もあります。

洗浄はタイヤが冷めてから行うのが理想ですが、もし急いで洗う必要がある場合は、冷水でホイールをゆっくりと冷やしながら作業を始めてください。

タイヤ保管時にはホイール裏面も洗う

タイヤを取り外して保管する際には、普段見えないホイールの裏側もしっかり洗っておくことが大切です。

ブレーキダストや油分は、ホイールの裏にも溜まりやすく、気付かずに保管してしまうと腐食の原因になります。

また、裏面まで洗浄することで、ホイール全体や周辺の状態を目視で確認できるため、錆びやひび、オイル漏れなどの早期発見にもつながるでしょう。

プロに点検を依頼する

タイヤは、ホイールだけでなくタイヤ全体をこまめに点検することが大切です。

構造上見えにくい部分の損傷や取り付け部の歪み、ナットの緩みなど、自分では気付きにくい不具合も少なくありません。

特に、クルマを頻繁に使用する方や、山道・雪道などを運転することが多い方は、定期的にプロの点検を受け、必要に応じた調整をしてもらうのがおすすめです。

タイヤホイールの点検ならブリヂストン認定のB-select加入店がおすすめ

タイヤ点検の写真

タイヤホイールに加え、タイヤ全体の点検を任せたい方には、ブリヂストン認定の「B-select」加入店の利用がおすすめです。

B-selectは、タイヤ専門店である「コクピット」「タイヤ館」「ミスタータイヤマン」「ブリヂストンタイヤショップ」の中でも、ブリヂストンが定める基準をクリアした高い接客・作業品質を保つ店舗のネットワークで、全国の800店舗以上が加入しています。

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タイヤに関する点検・相談にも随時対応しておりますので、タイヤやホイールの点検については、ぜひB-select加入店にお任せください。

タイヤホイールは日頃のお手入れや定期点検を心がけよう

タイヤの写真

ブレーキダストが付着しやすいタイヤホイールは、月に一度程度を目安に洗浄することをおすすめします。

自分では気付きにくい異常を早期に発見するためにも、プロによる点検を定期的に受けるのが良いでしょう。

ブリヂストン認定店舗のB-select加入店では、タイヤホイールに関する様々なサービスを提供しており、タイヤの無料点検も実施しています。

また、タイヤ点検後に、タイヤの購入を検討する際には、ブリヂストン タイヤオンラインストアの活用をおすすめします。

タイヤ選びから店舗での取付作業予約、決済までがオンラインで完結するため、予約した日時にご来店いただくだけで、スムーズにタイヤの取付・交換が完了します。

店舗での点検サービスと併せて、ぜひお気軽にご活用ください。