いまや19、20インチが
当たり前!?
タイヤの大径化が
進んでいます。

例えば、2023年にデビューした5世代目のトヨタ プリウス。まるでクーペのような斬新なモノフォルムシルエットをまとって私たちの前に現れましたが、上級グレードに装着されていたタイヤのサイズに「おやっ？」と目を留められた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

195/50R19、つまりタイヤ径が19インチ。コンパクトなハッチバックなら15、16インチというのが当たり前だった時代を考えると、タイヤの大径化はここまできたのかと驚いてしまいますよね。

かっこいいだけじゃない、
大径低偏平化が進む理由

ボディ全体のボリュームに対して、より大きく感じられるホイールを取り付け、さらに断面が薄い低偏平なタイヤを組み合わせると、クルマはかっこよく見えます。これもタイヤの大径化が進んだ理由のひとつですが、それだけではありません。

まずは、安全性の確保、装備の充実、快適性の向上などを追求してクルマが大きく重くなり、それを支えるためにタイヤサイズは必然的に大きくなりました。また、直進安定性やハンドリング、ブレーキ性能を高め、優れた操縦安定性を実現するには、タイヤのグリップ力やしっかり感を高める必要があります。それにはタイヤの大径化と低偏平化が大きく寄与するのです。

いいことずくめの
ようだけど、デメリットは？

大径低偏平化によってタイヤが薄くなると、空気圧不足に気づきにくくなるのは否めません。空気圧が低くなっても、見た目ではタイヤが潰れているように感じにくいためです。空気圧不足のまま走行するとタイヤの性能を発揮できないばかりか燃費が悪化したり、偏摩耗やバーストの原因にもなりますので、こまめな空気圧の点検をおすすめします。

また、タイヤのサイド部が低いため、縁石などでホイールを傷つけやすくなる場合もあります。

ここでは19、20、21インチタイヤを装着した主な車種について、どのようなタイヤがぴったりなのかご紹介しましょう。なお、タイヤについては、標準装着サイズにて選んでいます。

一部、ランフラットタイヤを標準装着するクルマの場合でも、ノーマルタイヤを選んでいます。装着の際はパンクに備えてパンク修理剤をおクルマに備えておくことをおすすめします。

また、ノーマルタイヤ装着車にランフラットタイヤを装着する場合には、ランフラット対応ホイールの使用とTPMS（タイヤ空気圧モニタリングシステム）の取り付けが必要になります。

19インチタイヤ装着なら
上質な乗り心地も
こだわりたいポイント

ゆとりある居住空間を実現したアッパーミドルクラスのセダンやステーションワゴン、クーペに、19インチ装着車が多く見受けられました。

レクサスGS、メルセデス･ベンツEクラス、BMW5シリーズ、アウディA6といった車種が中心となりますが、その一方でひと回り小さなレクサスIS、メルセデス･ベンツCクラス、アウディA4といったミドルクラスの高性能グレードにも、19インチ化の波がおよんでいます。

国産セダン･ワゴンなど　
レクサス、トヨタ

冒頭で触れたようにトヨタ プリウスは、サブスクリプションサービス専用仕様車の「U」を除く「G」、「Z」の2種類のグレードが195/50R19サイズのタイヤを装着しています。このサイズは19インチの大径でありながら「195」とタイヤ幅がそれほど広くないのが特徴で、燃費向上など環境性能との折り合いをつけるためこのようなサイズが選ばれています。なお、195/50R19サイズは、ブリヂストンのプレミアムコンフォートタイヤ「REGNO GR-XⅢ」をお選びいただけます。

国産セダン･ワゴンなど　
日産、ホンダ、
マツダ、スバル

日産スカイラインにはGTタイプSPや400Rなどのグレードに245/40RF19サイズのランフラットタイヤが標準装着されていますが、2023年に限定発売された高性能バージョン、スカイラインNISMOはフロントが同様のサイズながら、リアは265/35R19となるほか、通常タイヤを装着しています。このサイズですと「REGNO GR-XⅢ」のほか、ブリヂストンのプレミアムスポーツタイヤ「POTENZA S007A」、そしてリアルスポーツタイヤ「POTENZA RE-71RS」がお選びいただけますが、モータースポーツを楽しむなら「POTENZA RE-71RS」がおすすめです。

国産スポーツカー

トヨタ スープラは、3リッター直列6気筒ターボエンジンを搭載するRZが19インチタイヤを標準装着。前後のサイズが異なり、フロント255/35R19、リア275/35R19となります。
本格スポーツモデルにはPOTENZAがおすすめですが、上質な乗り味と高性能を高いレベルで融け合わせたレクサスRCなどのプレミアムスポーツカーには「REGNO GR-XⅢ」が魅力的な選択肢となります。

輸入セダン･ワゴンなど　
アウディ

アウディは、ミドルクラスのA4、その高性能版のS4、アッパーミドルクラスのA6のセダン、ステーションワゴンを中心に245/35R19サイズのタイヤを標準装着。「REGNO GR-XⅢ」、「POTENZA S007A」、「POTENZA RE-71RS」、「POTENZA Adrenalin RE004」と、幅広いラインナップから用途に応じてお選びいただけます。

また、A4よりひと回り小さなセダンのA3、およびコンパクトハッチバックのA3スポーツバックをベースにしたハイパフォーマンスモデル、RS3/RS3スポーツバックも19インチタイヤを装着。フロント265/30R19、リア245/35R19というフロントタイヤのほうが太い、珍しいサイズ設定が与えられていますが、「POTENZA S007A」、「POTENZA RE-71RS」を装着いただけます。

輸入セダン･ワゴンなど　
BMW、ボルボ、ジャガー

BMWは5シリーズのほか、先代のM3が19インチ。また、洗練されたデザインにさらに磨きをかけたボルボのミドルクラス＆アッパーミドルクラスのセダンおよびステーションワゴンには19インチタイヤを装着した車種が数多く用意されています。ミドルクラスのボルボS60、V60は、235/40R19サイズ、アッパーミドルクラスのS90、V90は255/40R19サイズを標準装着。235/40R19サイズは「REGNO GR-XⅢ」が、255/40R19サイズは「REGNO GR-XⅢ」、「POTENZA S007A」を装着いただけます。

輸入セダン･ワゴンなど　
メルセデス･ベンツ

メルセデス･ベンツはCクラス、Eクラス、Sクラスまで幅広く19インチタイヤ装着車がラインナップされています。Cクラスはフロント225/40R19、リア255/35R19、EクラスとSクラスはフロント245/40R19、リア275/35R19サイズを採用しており、どのサイズも「REGNO GR-XⅢ」、「POTENZA S007A」がお選びいただけます。

輸入セダン･ワゴンなど　
メルセデスAMG

よりハイパフォーマンスでプレミアムなモデルを手がけるメルセデスのサブブランド「メルセデスAMG」は、コンパクトな5℃ハッチのAクラスや4ドア&ワゴンのCLAクラスにも19インチ装着車が用意されています。CLAクラス シューティングブレークは、255/35R19サイズとなり「POTENZA S007A」が装着可能で。一方、Aクラスと4ドアのCLAは245/35R19を標準装着。「REGNO GR-XⅢ」、「POTENZA S007A」がお選びいただけます。

輸入スポーツカー

BMW Z4は高性能グレードのM40iが19インチタイヤを装着。トヨタ スープラとメカニズムを共用するモデルなので、フロント255/35R19、リア275/35R19とスープラと同じサイズです。

また、サーキットで目覚ましいタイムを記録するなどFFスポーツモデルとして名をはせたルノー メガーヌRSは245/35R19サイズが標準。純正タイヤは専用のPOTENZA S001ですが、用途に応じて「S007A」、「RE-71RS」、「Adrenalin RE004」と、POTENZAの各モデルもお選びいただけます。

19インチタイヤ装着車には、ハイパフォーマンスモデルに人気の高い「POTENZA S007A」のほか、2024年に発売が開始された「REGNO GR-XⅢ」が国産車、輸入車ともに幅広く適合しています。「REGNO GR-XⅢ」は、快適性にこだわりを持つお客様にその魅力を体感していただきたいプレミアムタイヤですが、洗練された乗り味を持つ輸入車とのマッチングのよさも注目していただければと思います。
 

20インチはハイパフォーマンスにふさわしい
タイヤチョイスがカギ

SUVを除くと国産車の20インチ装着はまだ少ない様子。

一方、輸入車はアッパーミドルクラスの高性能グレードや、フルサイズのセダンやステーションワゴン、クーペなどが名を連ねています。また、メルセデスAMG、BMW Mモデル、アウディS/RSモデルには20インチタイヤを履きこなすハイパフォーマンスモデルがずらり。ラグジュアリーなクーペやコンバーチブルも目立ちます。

国産車

日産GT-Rと先代のホンダ シビックタイプRと、いずれも日本を代表するスポーツカーが20インチタイヤを装着。そのうち日産GT-Rはフロント255/40ZRF20、リア285/35ZRF20ランフラットタイヤが標準ですが、サーキット走行などモータースポーツを楽しむ際には、サイズ設定のあるリアルスポーツタイヤ「POTENZA RE-71RS」を装着し、優れたグリップ力とコントロール性能を味方につけて走りを堪能するのもいいですね。

輸入車　
メルセデス･ベンツ

メルセデスマイバッハ、メルセデスAMGを含め、EクラスとSクラスを中心に20インチタイヤが組み合わされており、多くの車種が「REGNO GR-XⅢ」と「POTENZA S007A」を選べます。

輸入車　
BMW

5シリーズ、7シリーズのほか、2ドア&4ドア･クーペの8シリーズなどが20インチタイヤを装着。このほか5シリーズ初となる電気自動車 BMW i5にも20インチタイヤが組み合わされています。

輸入車　
BMWアルピナ、VW、アウディ

クーペのような美しいフォルムを持つ5ドアクーペ、フォルクスワーゲン アルテオンは、ワゴン風のデザインが与えられたアルテオン シューティングブレークも含めて20インチタイヤを採用。タイヤサイズは245/35R20で、「REGNO GR-XⅢ」、「POTENZA S007A」がお選びいただけます。

輸入車　
ボルボ、ジャガー、
ポルシェ、マセラティ

全長5mを超える大型ハイパフォーマンスセダン、マセラティ クアトロポルテは、トロフェオなど一部のグレードがフロント245/40R20、リア285/35R20サイズのタイヤを標準装着。またひと回り小さなセダン、マセラティ ギブリも同様のサイズのタイヤを装着しており、「POTENZA S007A」が装着可能です。

このほか、ミドシップスポーツ、ポルシェ ケイマンGT4、その後継モデルに位置づけられる718ケイマン GT4 4.0RSは、295幅のファットなリアタイヤを装着。

より高性能化が際立つ20インチタイヤ装着車の多くには、ドライ、ウェット性能ともに磨きをかけ、快適性にも配慮したプレミアムスポーツタイヤ「POTENZA S007A」が適合します。

その一方で、上質な移動空間として高い完成度を持った高性能な輸入車に対しては、「REGNO GR-XⅢ」が魅力的な選択肢。ハイパフォーマンスを楽しみつつ、静粛性や乗り心地にも妥協したくないなら、「REGNO GR-XⅢ」がおすすめです。

大口径化が進むものの
セダン･ワゴン･クーペは
まだレアな21インチ

セダン、ワゴン、ハッチバック、クーペでは、まだ少ない21インチタイヤ装着車。BMWをベースにより高性能に、そしてプレステージ性の高いクルマに仕上げたBMWアルピナB8グランクーペオールラッド。2016年から2021年まで生産された、スーパーワゴン、アウディ RS6アバントが21インチ装着車となり、POTENZA S007Aが適合します。

また、レクサスのスーパーラグジュアリークーペ、LC500/LC500hが21インチタイヤ標準となりますが、こちらには純正装着タイヤ「POTENZA S001L RFT」がおすすめです。

21インチ装着車

REGNO、POTENZAの装着で、
快適かつ上質な乗り味が堪能できます

19、20、21インチ装着のおクルマに適合したタイヤのなかで、とくに多かったのがブリヂストンの「REGNO GR-XⅢ」と「POTENZA S007A」です。ここでは簡単に、その特徴をご紹介しましょう。

プレミアムコンフォートタイヤ「REGNO GR-XⅢ」

「REGNO GR-XⅢ」は、従来の設計手法を根本から見直したタイヤです。これまでの技術や部材を継ぎ足していく考え方ではなく、求めるタイヤを実現するために本当に必要なモノだけを残し、洗練していく設計手法により、背反する性能や構造の両立可能性を追求。

REGNOならではの静粛性とハンドリング性にエッジを利かせ、「深みを増した空間品質」と「磨き抜かれた走行性能」、そして「サステナビリティ性能」を高いレベルでバランスさせました。

プレミアムスポーツタイヤ「POTENZA S007A」

「POTENZA S007A」は、優れたドライ性能と高いウェット性能を両立。とくにトレッド部においては専用トレッドパタンと専用コンパウンド、ケース部分においては高剛性ハンドリングシートや専用サイド補強を採用することで、ハンドリング性能や直進安定性などドライ性能を大幅に高めています。

さらにパタンノイズの抑制や、路面からのショックをマイルドにするために接地形状を工夫するなどして、スポーティーな走りを損なうことなくハイパフォーマンスカーにふさわしいコンフォート性能も確保しています。

さて、こちらでご紹介したブリヂストンのタイヤは、すべて「ブリヂストン タイヤオンラインストア」で購入いただくことができます。「ブリヂストン タイヤオンラインストア」は、タイヤの購入からお店と日時を選んで取り付けを予約するまで、すべてネットで完結。ぜひご利用ください。