タイヤを交換する際は、純正タイヤのサイズを確認したうえで適切なものを選ぶことが大切です。
しかし、タイヤサイズの見方が分からないという方は多いのではないでしょうか。また、実際にタイヤ選びに失敗した経験を持つ方もいるかもしれません。
この記事では、タイヤ選びに不安を感じている方に向けて、タイヤサイズの表記や見方、タイヤ選びのポイントについて解説します。
タイヤサイズの表記、見方
タイヤのサイズは、タイヤの側面(サイドウォール)に表記されています。
メーカーやブランドによって表記は異なるものの、タイヤ幅や偏平率、リム径などが記されていることが多いです。
例えば、タイヤに「215/45R18 93W」と表記されている場合、タイヤサイズの見方は以下の通りです。
- 215 1
- /
- 45 2
- R 3
- 18 4
- 93 5
- W 6
- 235 1
- /
- 45 2
- ZR 7
- 17 4
タイヤ幅の呼称(mm) | ロードインデックス(LI) |
偏平率(シリーズ、%) | 速度記号 |
ラジアル構造 | 速度カテゴリー |
リム径の呼称(インチ) |
それぞれの見方について、もう少し詳しく説明します。
①タイヤ幅(断面幅)
タイヤ幅は、3桁の数字で表記されています。
タイヤ側面の端から端までの長さ(タイヤの総幅)から、側面の模様や文字などを除いた長さのことで、「断面幅(W)」とも呼ばれています。
タイヤの幅をミリメートルで示しているので、「215」と書かれている場合は215mmの幅があることになります。
②偏平率(シリーズ)
偏平率とは、タイヤの断面幅(W)に対する断面の高さ(H)の比率を表す数値です。
同じ偏平率のタイヤの総称を「シリーズ」と言います。
適切な偏平率を選ぶことで、乗り心地とハンドリングのバランスが取れます。
偏平比(アスペクト比)とは?
タイヤの断面の高さ(H)を断面幅(W)で割って100をかけた数値が偏平率、100をかける前の数値が偏平比です。
- 偏平率=断面の高さ(H)/断面幅(W)×100(%)
- 偏平比=断面の高さ(H)/断面幅(W)
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③ラジアル構造
ラジアルとは、カーカス(タイヤの骨格を形成するコード層)がタイヤの中心から放射状に配置された構造のことです。
ラジアル構造のタイヤは「ラジアルタイヤ」と呼ばれ、乗用車のタイヤの主流となっています。
この構造によって、耐久性や燃費が向上し、乗り心地も良好になります。
④タイヤ内径(ホイールのリム径)
タイヤの内径とは、ホイールのリム径のことです。
リムはホイールの外側部分を指し、タイヤをはめ込む部分となります。
適切な内径を持つタイヤを選ぶことで、ホイールとの適合性を確保し、安全に運転できます。適切でない内径のタイヤを装着すると、タイヤが正しくホイールにフィットしない可能性があるので注意してください。
⑤ロードインデックス(LI)
ロードインデックス(LI)とは、規定の条件下で、タイヤに負荷することが許される最大の質量を表す指数です。この数値が高いほど、タイヤが支えられる荷重が大きくなります。
ロードインデックスを超える荷重をタイヤにかけると、タイヤの寿命が短くなるだけでなく、事故の原因となる可能性もあるため、車両の総重量や荷物の重さを考慮して、適切なロードインデックスを持つタイヤを選択することが重要です。
以下は、ロードインデックスの数値別に負荷能力をまとめた表です。
LI | 負荷能力(kg) |
---|---|
62 | 265 |
63 | 272 |
64 | 280 |
65 | 290 |
66 | 300 |
67 | 307 |
68 | 315 |
69 | 325 |
70 | 335 |
71 | 345 |
72 | 355 |
73 | 365 |
74 | 375 |
75 | 387 |
76 | 400 |
LI | 負荷能力(kg) |
---|---|
77 | 412 |
78 | 425 |
79 | 437 |
80 | 450 |
81 | 462 |
82 | 475 |
83 | 487 |
84 | 500 |
85 | 515 |
86 | 530 |
87 | 545 |
88 | 560 |
89 | 580 |
90 | 600 |
91 | 615 |
LI | 負荷能力(kg) |
---|---|
92 | 630 |
93 | 650 |
94 | 670 |
95 | 690 |
96 | 710 |
97 | 730 |
98 | 750 |
99 | 775 |
100 | 800 |
101 | 825 |
102 | 850 |
103 | 875 |
104 | 900 |
105 | 925 |
106 | 950 |
LI | 負荷能力(kg) |
---|---|
107 | 975 |
108 | 1000 |
109 | 1030 |
110 | 1060 |
111 | 1090 |
112 | 1120 |
113 | 1150 |
114 | 1180 |
115 | 1215 |
116 | 1250 |
117 | 1285 |
118 | 1320 |
119 | 1360 |
120 | 1400 |
121 | 1450 |
例えば、ロードインデックスが93の場合、負荷能力は650kgです。
⑥速度記号(スピードレンジ)
速度記号(スピードレンジ)とは、タイヤがそのロードインデックスにより示された質量を、規定の条件で負荷された状態において走行可能な最高速度を表したものです。
速度記号 | L | N | Q | R | S | T | H | V | W | Y | ZR※1 | (Y)※2 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
最高速度 (km/h) | 120 | 140 | 160 | 170 | 180 | 190 | 210 | 240 | 270 | 300 | 240超 | 300超 |
※1 ZRは速度カテゴリーです。
※2 最高速度300km/h超の場合は、速度カテゴリー「ZR」に加えてロードインデックス及び速度記号Yを括弧書きにて表示する。例)245/40ZR19(94Y)
例えば、速度記号がWの場合、最高速度は270km/hです。
表示されている速度記号よりも早い速度で走行すると、タイヤの破損や事故のリスクが増大します。
製造年週
タイヤの側面には、タイヤのサイズとは別に製造年週も表記されています。
製造年週もタイヤの交換時期を知る目安の一つとなるため、見方を覚えておくと良いでしょう。
タイヤの製造年週は、製造番号の下4桁の数字です。
下4桁が「2412」の場合は、24は週(24週目=6月)、12は年(2012年)を示しています。
詳しい記事はこちら
エクストラロード(XL)/レインフォースド(RFD)
エクストラロード(XL)/レインフォースド(RFD)規格のタイヤは、タイヤ内部の構造を強くすることにより、空気をたくさん入れることができます。
タイヤの空気圧は、クルマの重量を支える能力、安定走行性や乗り心地を左右する重要な要素です。
エクストラロード(XL)/レインフォースド(RFD)は、スタンダード(STD)規格と同じサイズでも高い負荷能力を発揮できます。
タイヤのインチアップをした際などにエクストラロード(XL)/レインフォースド(RFD)企画のタイヤを装着することがあり、同じタイヤサイズでもロードインデックス(LI)の値が変わってきます。
例えば、タイヤサイズ「215/45R17」の場合、スタンダード(STD)規格ではロードインデックス(LI)は87ですが、エクストラロード(XL)では91となります。
それにより必要な空気圧が変わる場合もあるため、「JATMA」「ETRTO規格の空気圧-負荷能力対応表」で確認することが必要です。
タイヤサイズを間違えるとどうなる?
タイヤのサイズを間違えて購入すると、そもそも車体に装着することができません。タイヤの外径が変わると、スピードメーターの誤差や車体への接触が生じる場合があるからです。
そのため、タイヤの外径は純正タイヤのサイズに合わせることが原則です。
また、純正タイヤよりもホイールのサイズを小さくする「インチダウン」をすると、運動性能の低下やリムが車両のブレーキ部品に接触するといったトラブルが起こる可能性があります。
ただし、スタッドレスタイヤ(冬タイヤ)に関しては、価格を抑えるためにインチダウンするケースもあります。
最適なタイヤを選ぶ方法
ここまではタイヤサイズの表記と見方について解説しました。
ご自身のクルマのタイヤサイズが正しく見られるようになったところで、続いては最適なタイヤを選ぶためのポイントを紹介します。
車種とのマッチング
タイヤは、車種に合った適切なサイズを選ぶ必要があります。
タイヤのサイズは、純正タイヤに合わせることをおすすめします。
タイヤの外径が変わると、そもそもクルマに装着できない、スピードメーターの誤差や車体への接触が生じる、といった可能性があります。
また、チェックすべきポイントはタイヤサイズだけではありません。
SUVや4WD、ミニバンなどには専用タイヤを選ぶというように、新車購入時に装着されていた純正タイヤに合わせるようにしましょう。
使用環境と目的に合わせる
タイヤは、使用環境と目的に応じて選ぶことも大切です。
例えば、積雪や路面の凍結が想定される地域では、年に二回、サマータイヤ(夏タイヤ・ノーマルタイヤ)とスタッドレスタイヤ(冬タイヤ)の交換が必要なため、どちらもそろえておく必要があります。
また、雪があまり降らない地域の場合でも、突然の積雪や路面凍結に備え、冬の時期はスタッドレスタイヤに交換しましょう。
スタッドレスタイヤは、60km/h以下で200km以上慣らし走行することで本来の性能を発揮します。冬の季節を最良の条件で迎えるためにも、冬が来る前にスタッドレスタイヤを購入して、慣らし走行を完了させることをおすすめします。
具体的な初雪日・タイヤ交換日が知りたい方は、以下のサイトも参考にしてください。
サマータイヤ(夏タイヤ・ノーマルタイヤ)への交換時期は、降雪が終わる頃(一般的には3月中旬からゴールデンウィークまでの間)が目安となっています。
インチアップとは?
タイヤの外径を変えずにリム径の大きなタイヤに交換する方法を「インチアップ」と言います。
ホイールを大きくすることで見た目が変わり、クルマがよりファッショナブルになります。
操縦安定性やコーナリング性能、ブレーキング性能が向上するというメリットもある一方で、走行音が大きくなる、乗り心地が固くなるなどのデメリットもあります。
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タイヤサイズは重要ポイント!困ったときはプロに相談しよう
タイヤ選びの前にタイヤサイズを知ることは大切です。
タイヤのサイズを間違えると、車の操縦性やブレーキ性能が低下する可能性があるほか、走行中にタイヤが外れてしまう危険性もあります。
そのため、見た目や値段だけを見て選ぶのではなく、タイヤ側面に表記されたサイズをしっかりと確認し、ご自身のクルマに合うものを購入するようにしましょう。
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