走行中にタイヤのパンクやバーストが起こった場合の備えはされていますか?
近年、パンクやバーストによる走行中の事故、それに伴う路上でのタイヤ交換作業における二次災害を回避するために、「ランフラットタイヤ」や「ランフラットテクノロジー採用タイヤ」の普及が進んでいます。
この記事では、ランフラットタイヤやランフラットテクノロジー採用タイヤとは何か、寿命や交換時期、また装着のメリットや向いている方について解説します。
ブリヂストンが展開するおすすめのランフラットタイヤも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
ランフラットタイヤとは
「ランフラットタイヤ」や「ランフラットテクノロジー採用タイヤ」とは、空気圧がゼロになっても所定のスピードで一定の距離を走行可能なタイヤを指します。
ブリヂストンでは、そのなかでISO規格に準拠したタイヤを「ランフラットタイヤ」、そうでないものを「ランフラットテクノロジー採用タイヤ」と呼称しています。
ISO規格とは、国際標準化機構が定めている規格のことです。
ここで言うと、空気圧0kPa時に指定の室内ドラム試験条件において、「速度80km/hで80kmの距離」を走行可能なタイヤのことを指します。
いずれのタイヤも、サイド補強ゴムによってサイドウォール部分を強化することで、空気圧が失われた状態でも車両を支えて走り続けることが可能です。
走行中にクルマがパンクしてしまった場合も、路上でタイヤ交換を行わずに安全な場所まで移動できるため、後続車の衝突といった二次災害の回避にもつながるでしょう。
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また、ランフラットタイヤやランフラットテクノロジー採用タイヤを装着すれば、パンクをしても一定の距離を走ることが可能なため、トランクルームにスペアタイヤを常備する必要がありません。そのため、最近ではスペアタイヤではなくパンク修理キットのみを搭載するクルマも増えています。
トランク内のスペースを広く使えるようになるだけではなく、これまでほとんど使われることなく廃棄されていたタイヤやホイールの省資源化に貢献できるのもメリットです。
以下は、ランフラットテクノロジー採用タイヤを新車装備している自動車メーカーの一覧です。(※2024年1月1日現在)
- BMW
- MINI
- アルファロメオ
- フェラーリ
- FCA
- レクサス
- トヨタ
- 日産
BMWの各車種やアルファロメオ・ジュリア、トヨタ・スープラ、日産・スカイラインなど、様々な車種に採用されています。
ランフラットタイヤやランフラットテクノロジー採用タイヤは、以下のような方におすすめです。
- パンク時の対応に不安がある
- 高速道路を走行する機会が多い
- トランク内のスペースを十分に取りたい
また、ブリヂストンのランフラットタイヤやランフラットテクノロジー採用タイヤは、どのタイプの車にも装着可能ですが、「タイヤ空気圧モニタリングシステム(TPMS)の装着」が必要となります。
新車時の設定(オプション設定含む)がされているクルマ以外で、ブリヂストンのランフラットタイヤやランフラットテクノロジー採用タイヤを装着する場合は、ブリヂストンの推奨する「TPMS B-11」と市販用アルミホイールをセットで装着する必要があることに注意しましょう。
「ランフラットタイヤ」と「ランフラットテクノロジー採用タイヤ」の違い
前章でも説明した通り、「ランフラットタイヤ」と「ランフラットテクノロジー採用タイヤ」はどちらも空気圧がゼロになっても所定のスピードで一定の距離を走行できますが、そのうちISO規格を採用しているタイヤが「ランフラットタイヤ」と呼ばれます。
現在、国によってランフラットタイヤのISO規格を採用している国とそうでない国があります。
例えば欧米では、性能や表示のISO規格の採用要否が選択制、または義務付けられていないため、ISO試験の代わりに実車を用いた試験法で、空気圧がゼロになっても所定のスピードで一定の距離を走ることを確認しているケースがあります。
ISO規格採用の有無に関わらず、一律に「ランフラットタイヤ」と呼称した場合、日本国内のお客様やタイヤ販売店の皆様に誤解を与える可能性もあるため、ブリヂストンでは「ランフラットテクノロジー採用タイヤ」と「ランフラットタイヤ」の呼称を使い分けています。
ISO規格を採用した「ランフラットタイヤ」は、タイヤのサイド部に上記の通り特有の表示があり、それ以外の「ランフラットテクノロジー採用タイヤ」は一般のタイヤと同じ表示体系になっていますので、タイヤをご覧いただければすぐに判別することができます。
ランフラットタイヤの寿命と交換時期
ランフラットタイヤの寿命は、一般的なサマータイヤ(夏タイヤ・ノーマルタイヤ)と同等とされているため、ここではタイヤ全般の寿命・交換時期について説明します。
タイヤの寿命・交換時期については、以下の3点を確認しましょう。
- スリップサインの有無
- 残り溝の深さ
- 使用期間の長さ
※実際の商品でのスリップサインの位置は三角マークの延長線上の位置から多少ずれる場合があります。
スリップサインとは、タイヤの残り溝の深さが1.6mmになるとあらわれる三角マークのことです。
スリップサインが1箇所でもあらわれたランフラットタイヤは、道路交通法で装着・使用が禁止されています。
また、スリップサインがあらわれていなくても、残り溝が4mm以下になるとタイヤの性能が低下し、制動距離が急激に長くなります。
制動距離が長くなると、スリップやハイドロプレーニング現象が起こる危険性も高まるため、ランフラットタイヤを安全に使用できる寿命は残り溝4mmまでとし、タイヤ交換時期の目安としましょう。
もちろん、残り溝が十分にある場合でも、トレッド面(接地部)にひび割れがあったり、偏った摩耗が見られたりする場合は、速やかにタイヤを交換しましょう。
ゴム製品であるタイヤは、使用頻度に関わらず、時間の経過とともに劣化していきます。
使用開始後5年以上経過したタイヤについては、タイヤ販売店などで点検を受けることをおすすめします。
おすすめのランフラットタイヤ
ここからは、ブリヂストンが展開するおすすめのランフラットタイヤを紹介します。 サマータイヤとスタッドレスタイヤをそれぞれ紹介するので、タイヤ選びの参考にしてください。
また、前述の通り、ブリヂストンのランフラットタイヤを装着する際は「TPMSの装着」が必須となるので注意しましょう。
乗り心地を向上させたランフラットタイヤ「POTENZA S001 RFT」
ブリヂストンが展開するランフラットタイヤのなかで、サマータイヤとしておすすめの商品が、「POTENZA S001 RFT(ポテンザ エスゼロゼロワン アールエフティー)」です。
「POTENZA S001 RFT」は、ブリヂストンのランフラットテクノロジーを採用し、「時速80km/hで80kmの距離まで走行可能」というISO規格にも準拠したランフラットタイヤです。
急なパンクでもハンドルを取られる事なく走行でき、安全な場所まで移動して停車することができます。
また「POTENZA S001 RFT」の魅力は、優れた乗り心地です。 一般的なランフラットタイヤには、補強ゴムがあることでタイヤが硬くなってしまい、乗り心地が悪くなるというデメリットがあります。
「POTENZA S001 RFT」には、タイヤの発熱を抑える「新サイド補強ゴム」とタイヤを冷却する「クーリングフィン」の次世代ランフラットテクノロジーを採用しており、ノーマルタイヤと遜色ないレベルの乗り心地を実現しています。
ブリヂストンの「POTENZA S001 RFT」は、以下のような方におすすめです。
- 乗り心地を重視したい
- ドライ・ウェット性能を追求したい
- タイヤ交換に不安がある
- 高速道路を走行する機会が多い
- スペアタイヤが装備されていない
ランフラットテクノロジー採用のスタッドレスタイヤ「BLIZZAK RFT」
ブリヂストンが展開するランフラットタイヤのなかで、スタッドレスタイヤとしておすすめの商品が、「BLIZZAK RFT(ブリザック アールエフティー)」です。
「BLIZZAK RFT」は、ブリヂストンの高い技術により実現したランフラットテクノロジー採用のスタッドレスタイヤです。
雪道や凍結路面で空気圧がゼロになっても、所定のスピードで一定距離の走行が可能です。
ブリヂストンの「BLIZZAK RFT」は、以下のような方におすすめです。
- 雪道、凍結路面を走行する機会が多い
- タイヤ交換に不安がある
- 高速道路を走行する機会が多い
- スペアタイヤが装備されていない
ランフラットタイヤを購入するならブリヂストン タイヤオンラインストアへ
ランフラットタイヤやランフラットテクノロジー採用タイヤは、サイドウォール部分の補強ゴムによって荷重を支える構造になっているため、空気圧がゼロになっても所定のスピードで一定の距離を走り続けることができます。
走行中にタイヤがパンクしてしまったときも、路上でスペアタイヤの交換作業を行う必要はなく、近くのガソリンスタンドやタイヤ販売店まで安心して走行できるのがメリットです。
今回紹介した「POTENZA S001 RFT」と「BLIZZAK RFT」も、ブリヂストン タイヤオンラインストアでご購入いただけます。
ブリヂストン タイヤオンラインストアなら、タイヤの購入時に取付作業の予約も取ることができます。購入したタイヤはメーカーから取付作業店に直送されるため、自分でタイヤを持ち込む必要もなく便利です。
タイヤ取付作業は高い技術を持ったプロが行うため、作業品質についてもご安心ください。
会員登録をすれば「会員特別価格」で購入することができるので、ランフラットタイヤのご購入を検討される際は、ぜひブリヂストン タイヤオンラインストアをご活用ください。