安全で快適なカーライフを送るためには、定期的にタイヤ点検を行い、適切なタイミングでタイヤ交換を行うことが重要です。交換タイミングは、タイヤの状態や外観の変化だけでなく、製造からの経過年数や走行距離などから総合的に検討する必要があります。この記事では、各判断基準と費用の目安をわかりやすく解説します。

タイヤの交換時期を見極める3つのポイント

  • タイヤの状態
  • タイヤの使用年数
  • 走行距離

タイヤ交換の時期は、「タイヤの状態」「使用年数」「走行距離」の3つの観点から見極めます。ひび割れやスリップサインといった外観の変化だけでなく、使用開始から5年を超えたら専門店での点検を、製造から10年が経過したタイヤは交換の検討が必要です。

3つの基準を組み合わせて総合的に判断するよう心がけましょう。

【タイヤ交換の目安】タイヤの状態

【タイヤ交換の目安】タイヤの状態

タイヤ交換には、タイヤとホイールが組まれた状態のもの同士を入れ替える「履き替え」と、タイヤをホイールに組み付けたり取り外したりする「組み換え」の2種類があります。履き替えは季節ごとに行いますが、組み換えはタイヤの状態を確認のうえ、適切なタイミングで行う必要があります。

ここでは、組み換えを行う目安について詳しく解説します。

ひび割れ

ひび割れ

タイヤのひび割れ(クラック)とは、ゴムの経年劣化によって表面に亀裂が生じた状態を指します。細かな表面割れであれば直ちに交換を要しない場合もありますが、亀裂が内部のコード(補強材)に達すると、バーストなど重大事故のリスクが急激に高まります。

とくに注意が必要なのは、サイドウォール(タイヤ側面)の深い割れです。判断に迷う場合は、専門の販売店で点検を受けるようにしましょう。

タイヤのサイドウォールのひび割れについて
詳しくはこちら

スリップサイン

タイヤの寿命として最も分かりやすいのは、「スリップサイン」です。

スリップサインとは、タイヤの残り溝が法律で定められた使用限度(1.6mm)に達したことを示す摩耗表示です。

スリップサイン

溝が浅くなると雨天時の排水性能が大幅に低下し、制動距離の増加やスリップリスクの上昇につながります。

なお、スリップサインが1箇所でも露出したタイヤは、法律上使用することができません。そのため、使用限度に達する前に、残り溝4.0mmを交換推奨の基準としてタイヤ交換を検討しましょう。

タイヤの寿命について
詳しい記事はこちら

溝の深さ

スリップサインが出ていなくても、タイヤを安全に使用できるのは残り溝4mmまでです。タイヤの溝が浅くなると、駆動力や制動力などの性能が低下します。

また、タイヤと路面の間の水をかき出す力(排水性能)が低くなり、特に雨の日の高速道路では溝を通して十分に水を吐き出すことができず、タイヤが路面を滑ることでハンドルやブレーキが効かなくなる「ハイドロプレーニング現象」が発生しやすくなります。

溝の深さ

そのため、スリップサインが出ていなくても、残り溝4mmになったらタイヤの寿命と考えて、タイヤ交換を行うことをおすすめします。

タイヤの残り溝について
詳しい記事はこちら

プラットホーム

スタッドレスタイヤには、新品時から50%摩耗したことを知らせる「プラットホーム」という突起があります。

スタッドレスタイヤは新品時から50%摩耗すると、グリップ性能が大きく低下するため、交換時期を判断する際はプラットホームの状態を確認することが大切です。

プラットホーム

なお、タイヤの法律上の使用限度は前述のとおり残り溝1.6mmですが、スタッドレスタイヤはそれ以前でも性能低下を踏まえて交換を考える必要があります。

摩耗の偏り

摩耗の偏り

偏摩耗とは、タイヤのトレッド(路面との接地面)が道路条件や使用条件などにより、部分的に異常に摩耗する現象です。タイヤが地面と接する面積が減り、ブレーキ性能などを正しく発揮できなくなってしまうため、危険です。

偏摩耗の主な原因は、空気圧の過不足・アライメントのずれ・足回りの不具合・タイヤローテーション不足などが挙げられます。定期的なタイヤローテーションと空気圧管理を実施することで、偏摩耗を防ぎ、4本のタイヤを均等に使用できます。

タイヤの偏摩耗について
詳しい記事はこちら

【タイヤ交換の目安】寿命・使用年数

タイヤの使用年数による点検の目安は、使用開始から5年です。外観上にひび割れや残り溝、プラットホームの異常が見られなくても、5年を超えたタイヤはゴムの内部劣化が進んでいる可能性があります。必ず専門店での点検を受けるようにしましょう。

タイヤはゴム製品であるため、時間の経過とともに油分が揮発し、柔軟性が失われていきます。路面をしっかりつかむ力が低下すると、ブレーキやハンドリングの性能にも影響が及ぶ点に注意が必要です。

また、製造から10年を超えたタイヤは走行距離にかかわらず交換が推奨されます。自分のタイヤがいつ製造されたか確認するには、タイヤ側面に刻印されている製造番号を見ましょう。

【注意事項】

ここに記載した10年という年数は、あくまで目安であって、そのタイヤの実際の使用期限(すなわち、継続使用に適していないこと、または安全上の問題があるかもしれないことを示す時期)を示すものではありません。

従って、環境条件・保管条件及び使用方法によって、この年数を経過したタイヤであっても、継続使用に適している場合もあれば、この年数を経過していないタイヤであっても継続使用に適していない場合もあります。10年を経過していないタイヤであっても、上記の環境条件等によっては交換する必要がある場合があることにご注意ください。

また、この10年という年数及びタイヤ販売店等による点検のお奨め時期である使用開始後5年という年数は、いずれも各タイヤメーカー・販売会社・販売店による品質保証期間・期限を示すものでもありません。

スタッドレスタイヤの寿命について
詳しい記事はこちら

【タイヤ交換の目安】寿命・使用年数

上記のタイヤの場合、製造番号の末尾4桁が製造年週を示しており、「2324」であれば2024年23週目(6月初旬ごろ)の製造です。購入時期とは異なる場合もあるため、タイヤ本体の刻印で確認するようにしてください。

【タイヤ交換の目安】走行距離

走行距離も、タイヤ交換のタイミングを判断する重要な目安の一つです。一般的に5,000kmの走行で約1mmタイヤが摩耗するといわれており、新品タイヤの溝深さが約8mmとすると、30,000km走行した時点で残り溝は2mm前後になる計算です。

残り溝2mmはスリップサインが現れる寸前の水準で、雨天時のグリップ力が大幅に低下します。安全性を確保するために、走行距離が30,000kmに達する少し前にタイヤの状態を確認し、早めの交換を検討するようにしましょう。

サマータイヤとスタッドレスタイヤの交換(履き替え)時期

サマータイヤとスタッドレスタイヤの交換(履き替え)時期

タイヤ交換(履き替え)の時期は、以下の通りです。

交換するタイヤの種類 タイミング
サマータイヤ → スタッドレスタイヤ 初雪日の約1ヶ月前
スタッドレスタイヤ → サマータイヤ 霜・雪・結氷の終日
交換するタイヤの種類 タイミング
サマータイヤ → スタッドレスタイヤ 初雪日の約1ヶ月前
スタッドレスタイヤ → サマータイヤ 霜・雪・結氷の終日

例年の初雪日、霜・雪・結氷の終日は、気象庁が発表している情報から知ることができます。

なお、居住地域の気候条件によって交換時期の目安が異なるため、地元の気象情報を参考に早めに準備しましょう。

タイヤの寿命を延ばすための5ポイント

タイヤの寿命を延ばすための5ポイント

タイヤの寿命は、日々のお手入れや保管方法次第で延ばせます。以下の5つのポイントを実践することで、タイヤのコンディションを長く良好に保つことが可能です。

日常的に点検をする

タイヤの寿命を延ばすうえで基本となるのが、日常的な目視点検です。乗車前にタイヤの外観を確認する習慣をつけ、ひび割れ・異物の刺さりなどの異常がないかチェックするようにしましょう。異常を早期に発見することで、タイヤの損傷を最小限に抑えられます。

月に一度は空気圧の点検をする

月に1度は、タイヤ専門店などでプロに空気圧を確認してもらいましょう。適切な空気圧の維持はタイヤの偏摩耗や劣化を防ぎ、燃費の改善にも寄与します。

タイヤの位置交換とアライメント調整をする

タイヤの寿命を均等に延ばすには、位置交換(ローテーション)とアライメント調整が有効です。約5,000km走行ごとにタイヤを前後・左右で入れ替えることで、4本のタイヤの溝を均等に摩耗させられます。

アライメント調整とは、タイヤの取り付け角度や向きを正しく整える作業です。偏摩耗の防止に効果的なため、位置交換と合わせて定期的に実施するとよいでしょう。

保管方法に注意する

タイヤの寿命は保管状況によっても大きく左右されます。タイヤカバーをかけ、直射日光を避けた暗くて風通しの良い場所(ガレージなど)への保管が理想的です。

熱・紫外線・オゾンはゴムの劣化を促進するため、屋外への放置は避けましょう。シーズンオフのタイヤを適切に保管することで、次のシーズンも安心して使用できます。

タイヤの正しい保管方法について
詳しい記事はこちら

安全運転を心がける

穏やかな発進と早めのブレーキを意識した安全運転は、タイヤの摩耗を抑える効果があります。急ブレーキや急ハンドルといった荒い運転はタイヤを過度に摩耗させるため、日頃から丁寧な運転を心がけることがタイヤを長持ちさせる近道です。

タイヤ交換の方法

タイヤ交換の方法

タイヤ交換の方法としては、自分で行うか、プロに任せるかの2つの選択肢があります。

自分でタイヤ交換をする場合はいろいろな工具をそろえる必要があり、タイヤを運んだり、持ち上げたりするのはかなりの重労働なので、交換作業中に事故が起こることが考えられます。

また、知識や経験が不足していると、正しくタイヤを取り付けられないリスクもあります。適切に取り付けられていないタイヤは、運転中の事故につながる可能性があるので危険です。

プロに依頼する場合、取付工賃を支払う必要はあるものの、手間がかからず、安全で高品質な取付作業を行ってくれるうえ、素人では難しいバランス調整※なども依頼できるため、タイヤ交換後はより安全で快適なカーライフを楽しめるでしょう。

※タイヤのバランス調整とは、タイヤとホイールの組み合わせが均等に重さを分散するようにする作業です。不均等な重量分散があると、車の運転中に振動が生じたり、タイヤやサスペンションの異常な摩耗を引き起こしたりする可能性があります。

タイヤ交換を自分でやるリスクについて
詳しい記事はこちら

タイヤ交換にかかる費用

タイヤ交換にかかる費用

タイヤ交換で、一般的にかかる費用は「タイヤ購入費」と「取付工賃」です。

多くの通販サイトでは、タイヤ単体の価格とは別に送料や取付工賃がかかってくるため、思っていたよりも費用がかさんでしまったということもあります。

しかし、ブリヂストン タイヤオンラインストアの場合、表示されるタイヤの値段には、タイヤ交換をプロに依頼する取付工賃も含まれており、送料などの追加費用はかかりません(オプションサービス※1 を追加でご購入いただく場合を除く)。バランス調整やゴムバルブ交換※2 も含まれています。

さらに、オンラインストアで購入したタイヤは、ブリヂストン認定店舗「B-select」で取付を行います。B-selectは、ブリヂストンのタイヤ専門店の中でも、ブリヂストンが定めた基準をクリアした高い接客・作業品質を保つ店舗ネットワークで、全国に800店舗以上あります。タイヤ選びに迷った際の来店相談や専門スタッフとのビデオ通話相談にも対応しているので、お気軽にお問い合わせください。

※1 オプションサービスには、補償期間24ヶ月のパンク補償、ボルト穴のアソビによるズレを防ぐセンターフィット、タイヤへの窒素ガス充填、タイヤの取付角度のズレを防ぐアライメント測定・調整、錆びの進行を抑制する防錆コーティング(ハブ防錆)、タイヤ廃棄などがあります。

※2 タイヤの空気圧点検や補充をする際に必要なゴムバルブを交換する作業。

また、購入したタイヤは、メーカーから取付店舗に直送されるため、ご自身でタイヤを持ち込む手間がかかりません。ブリヂストンタイヤオンラインストアでタイヤをご購入いただく場合、同時に交換作業の予約が可能です。

安全走行のために!タイヤ交換は早めのタイミングがおすすめ

安全走行のために!タイヤ交換は早めのタイミングがおすすめ

安心で快適なカーライフのためにも、タイヤ交換はスリップサインやプラットホームが見える前に行うことをおすすめします。

また、タイヤにひび割れや偏摩耗がある場合、気づかずにそのまま走行してしまうと、事故の原因にもなります。

定期的に点検を行い、プロに見てもらうようにしましょう。

タイヤ交換をする際は、ぜひブリヂストン タイヤオンラインストアをご活用ください。