タイヤとホイールが組まれた状態のもの同士を入れ替える「履き替え」は、正しい知識と道具があれば自分でも行える作業です。本記事では、タイヤ交換のなかでも履き替えに必要な道具や事前の確認事項、10ステップの手順をわかりやすく解説します。注意点やプロへの依頼が必要なケース・費用相場もまとめてご確認ください。

タイヤ交換は自分でできる?

タイヤ交換は自分でできる?

タイヤ交換は自分でやることも可能ですが、適切な道具と慎重な作業が求められます。

タイヤ交換には「タイヤの組み換え」と「タイヤの履き替え(脱着)」の2種類があります。「組み換え」には専用機械が必要なためプロへの依頼が原則ですが、「履き替え」は正しい知識・技術・道具がそろっていれば自分でも実施できます。

ただし、手順を誤ると作業中のケガや走行中のタイヤ脱落といった重大な事故につながるリスクがあります。安全に作業するには平坦で十分なスペースのある場所の確保も必須です。

応急処置の知識として備えておくことは大切ですが、慣れていない方は無理をせずプロに依頼するほうが安全です。

◎履き替えと組み換えの違いとは?

「タイヤの組み換え」はホイールからタイヤを着脱する作業で、タイヤチェンジャーという専用機械が必要なためプロへの依頼が一般的です。

一方、「履き替え(脱着)」はホイールごとタイヤを車体に脱着する作業のことで、適切な道具と知識があれば自分でも実施できます。

タイヤ交換に必要な道具

タイヤ交換に必要な道具は、以下の通りです。

必要な道具 用途
軍手 交換作業中の手を保護する
輪止め 車両が不意に動き出すのを防ぐためのストッパー
ホイールレンチ ナットを緩めたり締めたりするための工具
トルクレンチ ボルトやナットなどをトルクで締めるための工具
ジャッキ 車体を持ち上げてタイヤを取り外すための機械装置
必要な道具 用途
軍手 交換作業中の手を保護する
輪止め 車両が不意に動き出すのを防ぐためのストッパー
ホイールレンチ ナットを緩めたり締めたりするための工具
トルクレンチ ボルトやナットなどをトルクで締めるための工具
ジャッキ 車体を持ち上げてタイヤを取り外すための機械装置

これらはホームセンターやカー用品店、オンラインショップなどで購入できます。

自分でタイヤ交換する前の確認事項

作業を始める前に、タイヤの回転方向・表面状態・空気圧の3点を必ず確認しておきましょう。これらを事前にチェックすることで、交換後のトラブルを未然に防げます。

タイヤの回転方向を確認する

タイヤの回転方向を確認する

自分でタイヤ交換をする際は、事前に回転方向指示の有無や向きを確認してください。

回転方向指定のあるタイヤには、タイヤサイド部に必ず「ROTATION」という文字と回転方向を示す矢印が入っています。

タイヤの中には、排水効果や運動性能を向上させるために、溝やサイプ(切れこみ)の向きに方向性を持たせているものがあります。

回転方向が決まっているタイヤの場合、指定の方向で装着しなければ、本来の性能が発揮できなくなってしまう危険性もあります。

タイヤの向きについて詳しい記事はこちら

タイヤの表面状態を確認する

タイヤ交換の作業に入る前に、装着するタイヤの状態もしっかりチェックしましょう。

タイヤの表面に亀裂やひびが入った状態で使い続けてしまうと、思わぬ大事故につながるリスクがあります。

また、偏摩耗が発生していないか、三角のスリップサインが出ていないかなどの確認も必要です。

タイヤのサイドウォールの傷やひび割れについて詳しい記事はこちら

タイヤの空気圧を確認する

タイヤの表面だけではなく、空気圧の確認も重要です。

空気圧に過不足があると、クルマとタイヤの性能を発揮できないばかりか、タイヤが損傷し、事故につながる恐れがあります。

空気圧が足りない場合は、車種ごとにカーメーカーが指定している車両指定空気圧まで充填しましょう。

タイヤの空気圧について詳しくはこちら

正しいタイヤ交換の手順と作業のポイント・注意点

タイヤ交換はプロに任せるのがおすすめですが、どうしても自分でタイヤ交換をしなければならない場合に備えてセルフ交換の手順も紹介します。

ご自身で作業する場合は安全な作業場所を確保し、正しい知識と手順で作業を行ってください。重大なトラブルを引き起こす可能性があるので、タイヤ交換には細心の注意を払いましょう。

STEP1. 作業場所を選定し車両に輪止めをかける

タイヤ交換を自身で行う場合は、エンジンは切った状態で、車体を安定させるためにコンクリートで舗装された平らな地面で行いましょう。

不安定な場所で作業をすると、タイヤを外した際にジャッキが外れてケガをしてしまう恐れもあるので危険です。

また、タイヤを置いたり屈んだりするため、余裕のある作業スペースを確保するのもポイントです。

もし、作業スペースを確保することができない場合は、タイヤ専門店などに交換を依頼することをおすすめします。

続いて、車体が動かないように輪止めをかけます。

AT車とMT車では、手順が少し異なるためご自身のクルマに合った手順で行ってください。

AT車の場合は、タイヤ交換をする際に必ずクルマのエンジンを切り、シフトレバーをP(パーキング)に入れます。MT車の場合は1速に入れてクルマが動かないようにしておきましょう。

作業場所を選定し車両に輪止めをかける

サイドブレーキをしっかりとかけたら、輪止めをかけます。

サイドブレーキをしっかりとかけたら、輪止めをかけます。

輪止めをかける際は位置に注意してください。

「左前のタイヤ交換を行う場合は右後ろに輪止め」というように、交換する位置の対角線上にあるタイヤにしっかりとかけましょう。

この作業を怠ると交換時に車体が地面に落ちたり、ケガをしたりする危険性があるので、バランス良くかけるのがポイントです。

作業のポイント

・輪止めは交換するタイヤの「対角線上」のタイヤにかける(例:右前を交換するなら左後ろに)

・AT車はPレンジ+サイドブレーキ、MT車は1速に入れてからサイドブレーキをかける

・ジャッキを前もって少し伸ばしておくと、作業をスムーズに始められる

注意点

・砂利・芝生・傾斜地での作業は、ジャッキが滑って車体が落下する危険があるため避ける

STEP2. ホイールナットを少しだけ緩める

ここからは、タイヤ交換の作業に入ります。

まず、ナットを少しだけ緩める工程です。

ナットの位置は、アルミホイールの場合そのままの状態で確認することができますが、スチールホイールでホイールキャップがついている場合は、レンチの平らな部分をホイールとキャップの間に差し込み外しておいてください。

ホイールナットを少しだけ緩める ホイールナットを少しだけ緩める

ナットの位置が確認できたら、レンチを使ってナットを少しだけ緩めていきます。レンチを回す方向は、反時計回りです。

ナットの位置が確認できたら、レンチを使ってナットを少しだけ緩めていきます。レンチを回す方向は、反時計回りです。

強く締まっている場合には、なるべくレンチの先端を持つようにして、体重をかけると緩みやすくなります。

作業のポイント

・ナットを緩めるのは「ジャッキアップ前」。タイヤが地面に接地している状態で行うと、タイヤが固定されて力をかけやすい

・レンチは先端を持ち、体重をかけるようにすると固く締まったナットも緩めやすい

注意点

・ナットを「完全に外す」のはこの段階ではまだNG。少し緩める(半回転程度)にとどめる

・ホイールキャップ付きのスチールホイールは、レンチでキャップを外してからナットにアクセスする

STEP3. ジャッキを使ってボディを上げる

次に、ボディの下にある「ジャッキアップポイント」と呼ばれるへこみや三角の印の箇所にジャッキを当てます。

ジャッキを使ってボディを上げる

ジャッキアップポイントになっているボディの縁部分を、ジャッキの先端にある溝に合わせるように固定します。

このとき、少しでも溝からずれているとジャッキアップポイントが曲がってしまうことがあるので注意が必要です。

また、間違った位置にジャッキを当てるのは危険なので、位置が分からない場合は必ず取扱説明書を確認してください。

ジャッキを使ってボディを上げる

ジャッキの溝にジャッキアップポイントをセットしたら、地面からタイヤが浮き上がるまで車体を持ち上げていきます。

このとき、あまりにも高く車体を上げすぎると不安定になりとても危険なので、タイヤが少し浮く程度で十分です。

スムーズに作業を行うために、ジャッキは前もって少し伸ばしておくと良いでしょう。

スムーズに作業を行うために、ジャッキは前もって少し伸ばしておくと良いでしょう。

作業のポイント

・ジャッキアップポイントの位置は、必ず車の取扱説明書で事前に確認する

・タイヤが地面から5cm程度浮けば十分。余分に上げる必要はない

注意点

・指定のジャッキアップポイント以外に当てると、ボディが変形・破損する恐れがある

・車体を上げた状態で下に体を入れたり、車体に体を預けたりしてはいけない

STEP4. ナットを緩めてタイヤを外す

車体が持ち上がったら、軽く緩めておいたナットをすべて緩めてタイヤを外します。

ナットを取り外す順番は決まっているわけではありませんが、下・横・上の順に外していくと作業の最中にタイヤが手前に倒れてくるのを防ぐことができます。

ナットを緩めてタイヤを外す

また、タイヤとホイールはかなり重量があるため、両手でしっかりと押さえて、ゆっくりと地面に下ろしましょう。

ナットを緩めてタイヤを外す

取り外したタイヤを車体の下に入れておくと、万が一ジャッキが外れたときにも、車体を支えてくれます。

ナットを緩めてタイヤを外す

作業のポイント

・ナットは下→横→上の順に外すと、作業中にタイヤが手前に倒れるのを防げる

・外したナットはトレーや袋にまとめておくと紛失を防げる

・取り外したタイヤは車体の下に置いておくと、万が一ジャッキが外れた際の車体落下を防ぐ緩衝材になる

注意点

・タイヤとホイールは14インチでも10kgを超えることがある。無理に片手で扱わず、両手でゆっくり下ろす

STEP5. 装着面の汚れやサビを確認し清掃する

ホイールを取り外したら、まず「ホイール裏面」と「車体側のハブ面(当たり面)」がフラットに密着できる状態かを確認してください。泥・砂・サビが残っていると、走行中になじみによって隙間が生じ、締結力が低下してナット緩みにつながる恐れがあります。

気になる箇所があれば、ワイヤーブラシと布や紙を使ってサビ粉や泥を丁寧に除去し、面が均一に当たる状態に整えてから次の工程へ進んでください。

作業のポイント

・ワイヤーブラシで大きなサビを落とした後、布や紙で拭き上げ「面で均一に当たる」状態に整える

・ハブ面とホイール裏面の両方を確認する

注意点

・汚れやサビが残ったまま装着すると、走行中のなじみで隙間が生じてナット緩みの原因になるので念入りに確認する

・サビ取り剤を使う場合は、座面に油脂分が残らないよう布や紙で確実に拭き取る

STEP6. タイヤを装着して仮止めする

次に、新しいタイヤを装着します。

ホイールと車体側のナットの位置を先に確認しておくと、重量のあるタイヤとホイールを持ち上げながら角度を調節する手間を省くことができます。

タイヤを装着して仮止めする

車体に合わせられたら、傾いていないか、位置がずれていないかを確認し、しっかり奥へと装着してください。

タイヤを装着して仮止めする

体はタイヤに対して正面に向け、下から支えるようにします。このとき、タイヤを8時20分の位置を意識すると持ちやすいです。

曲がった状態で無理やり装着してしまうと脱落などのトラブルの原因になるので、丁寧に向きを合わせることを意識しましょう。

タイヤを装着して仮止めする

取り付ける際は、ホイールとナットの座面の形状が合っているかと、ナットの内側にゴミやホコリが入ってしまっていないかを確認してください。

息を軽く吹きかけると、目で確認しにくいゴミやホコリが取れて止めやすくなります。

チェックしたら、ホイールにナットを手で入れて、時計回りに回して仮止めをします。

仮止めをする順番は、ナットを取り外したときと反対に上・横・下で入れることでタイヤが手前に倒れるのを防ぐことができます。

作業のポイント

・タイヤは8時20分の位置(斜め下)を両手で持つと安定して持ち上げやすい

・ナットを手で入れる前に、息を軽く吹きかけてゴミ・ホコリを除去しておくとスムーズに締められる

・仮止めは上→横→下の順で行うと、タイヤが手前に倒れにくい

注意点

・回転方向指定タイヤは、サイドウォールの「ROTATION」矢印の向きを確認してから装着する

・ホイールとナットの座面形状(テーパー角度)が合っているかを必ず確認する。不一致のまま締めるとナット破損や脱落につながる

STEP7. ガタつきがなくなるまでナットを締め付ける

ガタつきがなくなるまでナットを締め付ける

仮締めができたら、レンチを使ってナットを時計回りに回し、ホイールのガタつきがなくなるまで締めていきます。

ガタつきがなくなるまでナットを締め付ける

1ヶ所だけをしっかり締めてしまうのではなく、すべてのナットを2~3回程度に分けて均等に締めていくのがポイントです。

また、順番に隣へと移動して締めるのではなく、できるだけ対角線の順で行うと、確実に締めることができます。ナットが5本ある場合は、画像のように星を描くイメージで行ってみてください。

作業のポイント

・1ヶ所を一気に締めず、2〜3回に分けて全体を均等に締めていく

・手の力だけで締まる程度にとどめ、本締めはジャッキを下ろした後にトルクレンチで行う

・5本ナットの場合は「星形」を描くように対角線の順で締めると均等に締まりやすい

注意点

・この段階でガタつきが残っている場合は、ホイールの位置がずれている可能性があるため装着位置を確認する

STEP8. ジャッキを下ろしてトルクレンチで本締めする

ジャッキを下ろしてトルクレンチで本締めする

ここまで終わったら、ジャッキを少しずつ緩めて、タイヤが地面にしっかり着地するまで下げます。

ジャッキは、完全に車体が下りてジャッキポイントと離れているのを確認してから取り外してください。

ジャッキを下ろしてトルクレンチで本締めする ジャッキを下ろしてトルクレンチで本締めする

そして、すべてのナットの本締めを行います。

仮締めと同じように、レンチで2〜3回に分けて対角線の順で均等に締めましょう。

車種ごとに設定された力で本締めをするためには、トルクレンチが必要です。

トルクレンチがないからといって別の工具で行うと、力を入れすぎてネジ山が潰れるなどのトラブルにつながるので、絶対に避けてください。

そのため、ホームセンターやカー用品店でトルクレンチを購入するか、タイヤ専門店に依頼するようにしましょう。

最後に輪止めを外したら、交換作業は完了です。

作業のポイント

・本締めもSTEP7と同じ対角線の順で、2〜3回に分けて均等に締める

・ジャッキは車体が完全に下りてジャッキポイントから離れたことを確認してから取り外す

注意点

・トルクレンチなしの本締めは絶対に避ける。締めすぎるとボルトのネジ山が破損し、交換が必要になる

STEP9. 空気圧を確認し試走行する

空気圧を確認し試走行する

タイヤ交換後は、まずエアゲージで空気圧を測定し、車両指定の空気圧に調整してください。空気圧の確認・調整は、走行前のタイヤが冷えている状態で行うのが基本です。

調整が完了したら、近所を低速で試走行し、振動・異音・直進性に違和感がないかを確認しましょう。このとき、急加速や急ハンドルは避け、慎重に走行することが大切です。

作業のポイント

・空気圧の測定・調整は「走行前のタイヤが冷えた状態」で行うのが基本

・試走行では急加速・急ハンドル・急ブレーキを避け、低速で振動・異音・直進性の違和感がないかを確認する

注意点

・空気圧が過不足だと、タイヤの片減りや操縦安定性の低下につながるため、正確に測定する

STEP10. 走行後に増し締めする

走行後に増し締めする

交換直後は問題なく見えても、走行で部品がなじむことで初期の緩みが生じる場合があります。目安として約100km走行後にトルクレンチを使って規定トルクで増し締め(点検)を実施し、安全性を確認してください。この一手間が重大なトラブルの防止につながります。

作業のポイント

・増し締めもトルクレンチを使って規定トルクで行い、全ナットを対角線の順に確認する

注意点

・規定トルクを超えて締めすぎると、ボルト・ナットを破損させる原因になるため注意する

取り外したタイヤを保管する際のポイント

シーズンオフのタイヤは、適切な方法で保管することで劣化を抑え、翌シーズンも安全に使用できます。保管の際は、場所・洗浄・姿勢・空気圧の4つのポイントを押さえておきましょう。

適切な保管場所を確保する

ゴム製品であるタイヤの劣化を防ぐため、保管場所は直射日光や雨が当たらない「涼しく暗い、風通しの良い場所」が基本です。変質や発火を防ぐため、熱源・油類・電気製品(オゾン発生源)の付近は避けてください。屋外にしか保管スペースがない場合は、タイヤカバーを活用することで紫外線や雨風による劣化をある程度抑えられます。

タイヤの正しい保管方法について詳しい記事はこちら

洗浄してから乾燥させる

取り外したタイヤは、泥や小石・融雪剤などの汚れを水洗いで落としてください。頑固な汚れには、柔らかいブラシやスポンジとタイヤ用の中性シャンプーを使った洗浄が有効です。

拭き上げた後は日陰でしっかり乾燥させ、完全に乾いてからカバーや袋に入れて保管してください。濡れたまま保管すると劣化やサビの原因につながります。

ホイール付きタイヤの置き方に注意する

ホイール付きタイヤの置き方に注意する

タイヤの置き方は、ホイールなしの場合は縦置きで、ホイール付きの場合は横置き(平積み)が基本です。ホイール付きを縦置きにすると、接地面に継続的な荷重がかかりやすくなります。

もし縦置きにする場合は、定期的に上下を入れ替えて特定の面への荷重集中を防ぐようにしてください。

空気圧を調整する

保管前には空気圧を確認し、車両指定空気圧の半分程度まで下げておくと、ゴムへの負担を減らして形崩れを防ぎやすくなります。ただし、空気を完全にゼロまで抜いてしまうと変形の原因になるため、必ず半分程度は残しておくことが重要です。

自分でタイヤ交換する場合のメリット

セルフでのタイヤ交換には、コスト削減・時間の自由度・緊急時の対応力という3つの主なメリットがあります。それぞれの内容を具体的に確認しておきましょう。

作業工賃を節約できる

店舗でタイヤ交換を依頼すると、交換のたびに工賃が発生します。自分で作業すれば毎回の工賃を節約でき、年2回の履き替えでも積み重なった節約分を、生活費に充てることが可能です。

好きなタイミングで交換できる

店舗の予約や営業時間に縛られることなく、天気の良い日や走行前夜など、自分の都合に合わせて作業できます。急な寒波の前のスタッドレスへの切り替えや、連休前の点検なども自宅で完結できるため、待ち時間や移動の手間を大幅に省けます。

パンク時の応急対応力が身につく

ジャッキアップやナットの脱着・締め付け確認といった一連の手順に慣れることで、出先でパンクが発生した際も落ち着いて応急対応できるようになります。スペアタイヤの装着や修理キットの使い分けを習得しておけば、ロードサービスを待つ間も安全を確保しやすくなります。

自分でタイヤ交換する場合のデメリット

一方で、セルフ交換には安全面・時間面・費用面でいくつかのデメリットも存在します。自分でタイヤ交換を行う際は、リスクをあらかじめ正しく理解したうえで判断しましょう。

正しく取り付けられない可能性がある

ナットの締め付けが不十分だと走行中にタイヤが外れる危険があり、逆に締めすぎるとホイールやボルトの破損を招きます。正しいトルク管理ができていないと、安全性に直結する重大なトラブルが起きる可能性があります。

作業時間の負担が発生する

慣れていない場合、タイヤ1本の交換でも想定以上の時間がかかることがあります。4本すべてを交換するとなると、道具の準備や片付けも含めて相当な時間と体力を要するため、手間に感じる方も少なくありません。

重大な事故につながる危険性がある

ジャッキアップ時の姿勢や重量物の取り扱いを誤ると、腰を痛めたり、最悪の場合は車体の下敷きになる事故を招いたりする恐れがあります。作業中のリスクを軽視せず、常に安全を最優先に判断することが重要です。

適切な工具を用意する必要がある

自分でタイヤ交換を行うには、トルクレンチ・ジャッキ・輪止めなどの専用工具をそろえる初期費用が発生します。工具が不十分な状態で作業すると事故や作業ミスのリスクが高まるため、適切な工具の準備は必須です。

タイヤ交換をプロに依頼すべきケースと費用相場

作業内容や状況によっては、自分で行わずプロに依頼するのが適切なケースがあります。費用の目安もあわせて確認しておきましょう。

プロに依頼すべきケース

タイヤのみを交換する「組み換え」が必要な場合は、専用機械が必須なためプロへの依頼が必須です。また、トルクレンチがなく規定トルクでの管理に不安がある場合や、ナット・ホイールが固着して外れない場合も、自分での作業は避けるべきです。作業場所が傾斜していたり、ジャッキポイントが不明だったりする場合も同様で、無理に進めると事故や部品破損の原因になります。

少しでも迷いがある場合は、プロへの相談を優先してください。

タイヤ交換の費用相場

費用は作業内容によって異なります。

ホイール付きの「履き替え(脱着)」のみであれば、1本あたり数百円〜2,500円程度が目安です。タイヤ単体の「組み換え」が加わると、1本あたり1,500〜3,000円前後が相場とされています。また、廃タイヤを処分する場合は1本あたり数百円程度の処分料が別途かかるのが一般的です。

店舗やタイヤサイズによって価格が異なるため、事前の確認をおすすめします。

自分で行うタイヤ交換に関するよくある質問

タイヤ交換に関するよくある疑問をまとめました。作業前後に確認しておくと、より安心して交換に臨めます。

Q.どのくらい摩耗したらタイヤを交換しなければならないの?

A.タイヤの溝深さが使用限度の1.6mmになるとスリップサインが露出します。スリップサインが1箇所でも露出したタイヤは法律上使用禁止となるため、早めの交換をご検討ください。なお、スタッドレスタイヤは新品時から溝深さが50%摩耗してプラットフォームが露出すると、冬用タイヤとしての使用はできなくなります。

Q.タイヤの位置交換(ローテーション)はどうすればいいの?

A.タイヤの位置交換は、5,000km走行で1回を目安に行いましょう。自分で行うこともできますが、作業中にケガをしたり、回転方向を誤って装着したりするおそれがあります。また、非対称タイヤで回転方向指定のあるタイヤなど、ローテーションの方法が異なるタイヤもあるため、プロに任せた方が安心です。

Q.タイヤを交換したが、適正空気圧はいくらに設定すればいいの?

A.適正空気圧は、車両指定空気圧に設定してください。ブランドや商品、速度記号が異なるタイヤに交換した場合でも、純正装着タイヤと交換後タイヤのサイズが同じであれば、適正空気圧は車両指定空気圧と同じです。一方、カーメーカー指定の新車装着タイヤサイズと異なるサイズに交換した場合は、タイヤ販売店に相談してください。

Q.タイヤが1本だけ損傷して交換する場合は、どうすればいいの?

A.タイヤの摩耗状態によって対応が異なります。既存タイヤと新品の摩耗量の差が少ない場合は1本を同じパタンのタイヤに交換することをおすすめします。差が多い場合は、同一軸に装着している2本を同じパタンのタイヤへ交換することをおすすめします。なお、4WD(AWD)車の場合はカーディーラーまたはカーメーカーの相談窓口にご確認ください。

Q.回転方向指定タイヤの車両への装着方法はどうすればいいの?

A.タイヤのサイドウォールに記載された「ROTATION」という文字と矢印を確認し、矢印の向きが車の進行方向と一致するように装着してください。本記事のSTEP6でも解説している通り、向きを間違えると排水性や運動性能など本来の性能が発揮できなくなるため、必ず事前に確認してから装着しましょう。

Q.新しいタイヤへ交換後、今まで装着していたタイヤを捨てる場合、どこに相談すればいいの?

A.新しいタイヤへ交換後、今まで装着していたタイヤを処分したい場合は、基本的にはタイヤ販売店に相談してください。なお、タイヤ処理費用などは店舗によって対応が異なります。ブリヂストン タイヤオンラインストアでご購入・取付けをされた場合は、廃タイヤの処分をオプションサービスとして依頼することが可能です。

ブリヂストンならタイヤ選びから交換までラクラクに

ブリヂストンならタイヤ選びから交換までラクラクに

ここまで自分でタイヤを交換する方法を紹介してきましたが、安全面や手間を考えると、やはりプロに依頼するのが安心です。

ブリヂストン タイヤオンラインストアなら、タイヤの情報収集から購入・支払い、交換作業の予約まで、すべてをオンラインで完結できます。交換の流れは、以下の3ステップのみです。

  1. タイヤ・オプションを選ぶ
  2. お近くの店舗とご希望日時を予約する
  3. ご予約日時にタイヤ交換作業のため来店する(タイヤはあらかじめ店舗へ直送されます)

交換作業は、ブリヂストン認定のB-select加入店(コクピット・タイヤ館・ミスタータイヤマン・ブリヂストン タイヤショップ)のスタッフが対応します。B-selectとは、ブリヂストンのタイヤ専門店の中でも高い接客・作業品質を保つ店舗のネットワークのことです。

全国800店舗以上あり、タイヤ選びで迷った際は来店相談はもちろん、専門スタッフとのビデオ通話相談にも対応しています。「組み換え」だけでなく「履き替え」の場合も、道具・設備・安全面のリスクを考えると、プロに任せることが最善の選択です。

これからタイヤ交換を検討している方は、ぜひブリヂストン タイヤオンラインストアをご活用ください。