冬のドライブは、天候や気温によって道路状況が変化しやすく、積雪や凍結などによって走行時の危険が増すことがあります。
スキーやスノーボ-ド、温泉などに出かける際は、事前準備をしっかりと行い、安全運転を心がけましょう。
この記事では、冬に安全運転をするための注意点や事前準備のポイントについて詳しく解説します。
冬の運転の注意点にはどんなものがある?
冬のドライブは、突然の降雪が起こったり、雪が降っていなくても路面が凍結していたりするため、通常の運転よりも注意が必要です。
まずは、冬の運転における注意点を具体的に紹介します。
急発進や急ブレーキを避ける
冬の道路は滑りやすく、急発進や急ブレーキはハンドルのコントロールを失う原因となります。
特に交通量の多い道路を走行する場合、雪が踏み固められて氷のような状態になっていることがあります。これは「圧雪」と呼ばれ、タイヤが滑りやすいため注意が必要です。
また、坂道や交差点などでは、圧雪がタイヤの空転で磨かれて、ツルツルの凍結路面になっている可能性があります。
これらによってタイヤがスリップしてしまうと、重大な事故につながる危険性があるため、運転の際は十分に注意を払いましょう。
アイスバーン(路面凍結)
アイスバーンとは、路面上の水分が凍結した状態を指します。
なかでも、一見すると濡れたアスファルト路面のように見える凍結路面は「ブラックアイスバーン」と呼ばれ、見た目では凍結路面かどうかの判断が難しいという特徴があります。
特に夜間は日中に比べて分かりづらくなるため、より一層の注意が必要です。
ブラックアイスバーンは、風が吹きさらしになる橋の上やトンネルの出入り口、道路の日陰の部分などで発生しやすいです。
スリップを防ぐために速度を落とし、ゆっくりとした運転を心がけましょう。
スピードを落とし車間距離を取る
積雪路面や凍結路面は、乾いた路面よりも制動距離が長くなるため、追突事故などの危険性が高まります。
スピードを落とし、前方車両との車間距離を十分に取ることで、急な停車にも対応できるようにしましょう。
わだち
積雪した道路では、クルマが複数台走行した後に「わだち(車輪の跡)」が残ります。
わだちは路面に段差を作るため、安定した走行が妨げられ、ハンドルを取られてしまったり、スリップしてしまったりといったリスクが高まります。
わだちのある道は、ハンドルはあまりしっかり握らずに少し遊びを持たせて、わだちに沿いながら速度を落として走行するのがポイントです。
しかし、あまりにわだちの溝が深い場合は、わだちから抜けられなくなってしまう可能性があるため、避けて走行した方が良いでしょう。
さらに、路面がアイスバーンになっているわだちの場合は、スリップしやすく非常に危険です。
わだちがある道は、路面状況に合わせた運転を心がけましょう。
ハイドロプレーニング現象
ハイドロプレーニング現象とは、タイヤと路面の間に水膜ができ、タイヤが浮いてしまうことでハンドルやブレーキ操作が効かなくなる現象を指します。
雨や雪解け水が路面に溜まっていたり、雪が一部溶けてシャーベット状になった路面を高速で走行するとハイドロプレーニング現象が発生しやすいため、しっかりと速度を落とし、車間距離を保って運転することが大切です。
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坂道に気を付ける
冬の積雪路面や凍結路面は、平坦な道でも滑りやすい傾向にありますが、坂道はより注意深く走る必要があります。
特に下り坂ではスリップしやすいため、ギアを低めにし、エンジンブレーキを活用するのがポイントです。
上り坂では、一度止まったら再発進しにくいため、ギアを高めにして、スピードを一定に保つようにしましょう。坂道ですれ違う際は、上りの車両が優先となります。
道路標識に注意する
冬の道路標識は、雪や霧で見えにくくなることがあります。
また、積雪した道路を走行する場合、横断歩道やセンターライン、一時停止線など、路面の道路標示が確認できないこともあるでしょう。
センターラインや道路端が見えにくい場合、側溝に落ちてしまう危険性もあるため、判断が難しい場合は道路の中央や左端に寄りすぎないように注意しましょう。
わだちが残っている場合、それに沿って走行するのも一つの方法です。
視界が悪いときは無理に運転せず、退避して様子を見ることも検討してください。
ホワイトアウト
ホワイトアウトとは、雪や霧で視界が真っ白になり、方向感覚を失う現象です。
道路標識だけではなく、至近距離さえも見えなくなるため、運転するのは大変危険です。
万が一、運転中にホワイトアウトが発生した場合は、ハザードランプを点けて徐々に減速をしましょう。
安全な場所にクルマを停めて、視界が確保され見通しが良くなるまで待つことが大切です。
駐車するときも注意が必要
冬の運転では、駐車時にも注意が必要です。
エンジンルームを風上に向けて駐車するとエンジンやワイパーが凍結することがあるため、風通しの良い場所への駐車は避けることをおすすめします。
ワイパーの凍結を防ぐには、冬用ワイパーの装着も検討しましょう。
また、降雪量が多い場合にエンジンをかけたまま長時間クルマを駐車すると、雪でマフラーが塞がれてしまい、一酸化炭素中毒になるリスクがあります。
駐車時はもちろん、大雪でクルマが立ち往生してしまった場合も、降雪時にはできるだけエンジンを切るようにしてください。
雪道でスタックしてしまう
積雪した道路を運転する場合、雪にタイヤがはまって前にも後ろにも動かなくなり、立ち往生することがあります。
これは「スタック」と呼ばれる現象で、降雪地域の運転では特に注意が必要です。
スタックした場合は、無理にアクセルを踏まずにゆっくりとクルマを前後に動かして、タイヤ周辺の雪を踏み固めるのが効果的です。
また、スコップや牽引ロープを常備しておくと、タイヤ周辺の雪を取り除いたり、他のクルマの助けを借りることができます。
冬の安全運転には事前準備がポイント
冬のドライブで積雪・凍結路面を安全に運転するためには、事前準備が大切です。
続いては、冬に安全運転をするための事前準備について説明します。
道路・気象情報や走行ルートを確認する
冬は気温や天候によって道路の状況が変わりやすいです。
出発前には目的地までの道路状況や気象情報を確認し、雪や凍結が予想される場合には、事前に迂回ルートを検討しておきましょう。
除雪されている道路や、交通量が多く走りやすい幹線道路を中心にルートを設定するのがおすすめです。
また、雪道の走行は想定よりも時間がかかることが多いです。
カーナビに頼りすぎず、ハイウェイラジオや交通情報アプリなどを活用してリアルタイムの情報を収集したうえで、余裕のある走行スケジュールを組みましょう。
冬の運転装備を整える
冬に安全運転をするためには、適切な運転装備を準備することも重要です。
前述の通り、冬道の走行は想定よりも時間がかかる可能性があるため、ガソリンを十分に補充してから出発しましょう。
さらに、冬用のエンジンオイルやウォッシャー液、ワイパーなどに交換したり、窓の曇り止めの用意をしておいたりするのもおすすめです。
また、万が一に備えて、以下を用意しておくと安心でしょう。
- タイヤチェーン
- 毛布
- 牽引ロープ
- ブースターケーブル
- スコップ
- 軍手・長靴
スタッドレスタイヤへの履き替えは早めに行う
冬の運転で特に重要なのが、スタッドレスタイヤ(冬タイヤ)への履き替えです。
スタッドレスタイヤは、積雪道路や凍結路面でのグリップ力を高め、安全な走行をサポートします。駆動輪だけではなく、全車輪に装着しましょう。
また、例年初雪の日になると、タイヤ専門店などの店舗はタイヤ交換の予約で大変混み合う傾向にあるため、スタッドレスタイヤへの履き替えは早めに行うのがおすすめです。
スタッドレスタイヤならブリヂストンの「BLIZZAK」がおすすめ
スタッドレスタイヤ(冬タイヤ)を選ぶなら、ブリヂストンの「BLIZZAK(ブリザック)」シリーズがおすすめです。
高い氷雪上性能を誇るBLIZZAKは、北海道・北東北主要5都市で装着率No.1※のスタッドレスタイヤです。
※2024年1月~2月に、札幌市、旭川市、青森市、盛岡市、秋田市の5地区において、二段無作為抽出法により抽出された乗用車(含む軽)を保有している一般世帯3,300人を直接訪問して、乗用車の装着スタッドレス銘柄を調査。ブリヂストンタイヤソリューションジャパン株式会社が第三者の調査会社に委託して実施。
中でも「BLIZZAK VRX3(ブリザック ヴイアールエックススリー)」は、タイヤと路面の「すべり」を軽減し、ライフ性能を高める「新トレッドパタン」とゴムの柔らかさを維持する「フレキシブル発砲ゴム」を採用しており、氷上でのブレーキ性能が長持ちします。
他にも静粛性に優れた「BLIZZAK VRX2(ブリザック ヴイアールエックススリー)」やSUV専用設計スタッドレスタイヤ「BLIZZAK DM-V3(ブリザック ディーエム ブイスリー)」など様々な商品があるため、自分のクルマに合ったスタッドレスタイヤを見つけられるでしょう。
冬の安全運転にブリヂストン タイヤオンラインストアを活用しよう
冬の道路を安全に運転するためには、走行時の注意点を把握したうえで、事前準備をしっかりと行うことが大切です。
特に、サマータイヤ(夏タイヤ・ノーマルタイヤ)からスタッドレスタイヤ(冬タイヤ)への履き替えは、本格的な冬が始まる前に済ませておきましょう。
スタッドレスタイヤの購入なら、記事内でご紹介した「BLIZZAK(ブリザック)」も取り扱っている「ブリヂストン タイヤオンラインストア」をぜひご活用ください。
ブリヂストン タイヤオンラインストアでは、スマートフォンやパソコンでタイヤ選びから購入、取付予約までを行うことが可能です。
タイヤの取付はブリヂストン認定のB-select加入店で行うため、作業品質にもご安心いただけます。
全国700店舗以上からアクセスの良い店舗を選ぶことができ、最短3日後※から取付予約が可能なため、スムーズに冬の運転装備を整えることができるでしょう。
※予約可能日時は店舗の空き状況によって変動します。
スタッドレスタイヤの購入は、ぜひブリヂストン タイヤオンラインストアをご利用ください。