エアコンフィルターは、車内の空気をきれいに保つために大切な役割を担っています。
しかし、「いつ交換すればいいの?」「交換にはいくらかかるの?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、エアコンフィルターの交換時期の目安や費用、自分で交換する方法まで、初心者向けに分かりやすく解説します。
クルマのエアコンフィルターの交換時期の目安

クルマのエアコンフィルターは、外気や車内の空気に含まれるホコリ・花粉・排ガスなどの異物をキャッチする役割を担っています。
フィルターには汚れや異物が蓄積するため、定期的に交換する必要があります。
エアコンフィルターの一般的な交換時期の目安は、1年ごとまたは走行1万kmごとです。
ただし、車内でタバコを吸う方や花粉・黄砂・排気ガスの多い地域を頻繁に走行する方など、走行環境によっては通常よりも早めの交換がおすすめです。
クルマのエアコンフィルターを交換しないとどうなる?

続いては、クルマのエアコンフィルターを交換せずに放置した場合に起こり得るデメリットについて解説します。
定期的な交換を怠ると、快適な車内環境だけでなく、健康や経済面にも影響をおよぼす可能性があるため、注意しましょう。
車内の空気が悪くなる
エアコンフィルターの交換をせず長期間使い続けると、フィルターに付着した汚れや異物が目詰まりを起こし、空気の通り道が塞がれてしまいます。
その結果、ろ過されない空気がフィルターの隙間やエアコン内部をすり抜け、ホコリやカビの胞子、雑菌などがそのまま送風口から車内に流れ込むため、車内の空気が著しく悪化してしまうのです。
カビや雑菌がエアコン内部に繁殖すると、送風時にカビ臭や酸っぱいにおいが発生する原因となります。
また、アレルギー体質の方や小さなお子様、高齢者などには、特に悪影響を与える恐れがあるため、注意が必要です。
燃費の悪化やバッテリーの負担になる
フィルターが詰まると、エアコンは必要な風量を確保するために、モーターにより大きな負荷をかけて動作するようになり、バッテリーへの負担が大きくなります。
ハイブリッド車や電気自動車の場合、バッテリー効率の低下は、走行性能に直接影響するデメリットです。
さらに、エアコンが本来の効率で働かなくなることで、冷暖房の効きが悪くなり、より多くの燃料や電力を消費するようになります。燃費の悪化を招き、長期的には維持コストの増加にもつながるでしょう。
健康や経済面を考慮しても、適切なタイミングで交換することが大切です。
クルマのエアコンフィルターを自分で交換する方法

クルマのエアコンフィルターは、ディーラーや整備工場に依頼しなくても、自分で交換できる場合があります。費用を抑えながら、快適な車内空間を維持したい方におすすめです。
エアコンフィルター交換において、特別に必要な専用工具はありません。
ただし、車種によってはドライバー等の工具が必要になることもあるので、作業前に確認しておきましょう。
また、汚れが気になる方は軍手などを用意してください。
エアコンフィルター交換の手順は、以下の通りです。
【交換の手順】
- エンジンを切る
- エアコンフィルターの格納場所を確認する
- エアコンフィルターを取り外す
- 新しいエアコンフィルターを正しい向きで挿入する
- 外した部品やグローブボックスを元に戻す
作業中の安全確保のため、エアコンフィルター交換は、必ずエンジンを切った状態で行いましょう。
フィルターの格納場所は車種により異なりますが、国産車の場合は助手席側のグローブボックスの奥にあることが多いです。
古いエアコンフィルターを取り外す際に、フィルターの向きや挿入方向を確認しておき、新しいフィルターは、取り外したフィルターと同じ向きで挿入します。
フィルターには「UP」や「↑」などの表示がある場合が多いので、表示に従って正しい向きで取り付けてください。
クルマのエアコンフィルターを交換する際の値段の目安

続いては、クルマのエアコンフィルターを交換する際にかかる値段の目安について、交換方法別に紹介します。
交換方法 | 費用内訳 | 費用相場 |
---|---|---|
自分で交換する場合 | エアコンフィルターの本体費用のみ | 一般的なフィルター:1,000円〜2,500円
消臭や抗菌、PM2.5対応などの機能付き高性能タイプ:3,000円~ |
店舗で交換する場合 | エアコンフィルターの本体費用+作業工賃 | 2,000円〜4,000円前後 |
交換方法 | 費用内訳 | 費用相場 |
---|---|---|
自分で交換する場合 | エアコンフィルターの本体費用のみ | 一般的なフィルター:1,000円〜2,500円
消臭や抗菌、PM2.5対応などの機能付き高性能タイプ:3,000円~ |
店舗で交換する場合 | エアコンフィルターの本体費用+作業工賃 | 2,000円〜4,000円前後 |
クルマのエアコンフィルターを交換するならプロに頼むのがおすすめ

エアコンフィルターは自分でも交換できますが、初めて交換する方やクルマに詳しくない方には、専門店での交換をおすすめします。
プロに依頼すれば、汚れの状態や交換のタイミングを的確に判断し、車種や走行環境に合ったフィルターを提案してくれるため、「まだ使えるのに交換してしまった」「汚れているのに放置していた」「間違えて購入してしまった」などのリスクを避けられます。
プロの手により確実かつスピーディーにエアコンフィルター交換が行われるため、安心して任せられるでしょう。
ブリヂストンの認定の「B-select」加入店※の中にも、エアコンフィルターの無料点検を実施している店舗があります。
フィルター交換だけでなく、タイヤやオイルなど、基本的な車両チェックを無料で受けられる「安全点検サービス」も提供しているため、安心してカーライフを送りたい方は、ぜひお近くのB-selectを活用してみてください。
※「B-select」とは、ブリヂストンのタイヤ専門店「コクピット」「タイヤ館」「ミスタータイヤマン」「ブリヂストンタイヤショップ」の中でも、高い接客・作業品質を保つ店舗のネットワークです。
※店舗によってサービスが異なる場合がございます。
※「B-select」とは、ブリヂストンのタイヤ専門店「コクピット」「タイヤ館」「ミスタータイヤマン」「ブリヂストンタイヤショップ」の中でも、高い接客・作業品質を保つ店舗のネットワークです。
※店舗によってサービスが異なる場合がございます。
クルマのエアコンフィルターを清潔に保って快適な車内空間を作ろう

車内環境を快適に保つためには、エアコンフィルターを定期的に交換することが重要です。
ホコリや花粉などによってフィルターが目詰まりを起こすと、エアコンの効きが悪くなり、燃費の悪化やカビの発生、不快なにおいの原因となります。
一般的には、1年ごとや走行1万kmごとのフィルター交換が推奨されていますが、使用環境によっては、より早い交換が必要な場合もあります。
特に、喫煙する方や粉塵が多い地域にお住まいの方、花粉症などのアレルギー疾患を抱えている方は、早めの交換を心がけることが大切です。
また、安全で快適な走行を楽しむためには、エアコンフィルターの点検だけでなくタイヤの定期的な点検も欠かせません。
タイヤは、摩耗や劣化が進むと走行性能や安全性に大きな影響をおよぼすため、適切なタイミングで交換しましょう。
タイヤ交換なら、タイヤの購入から取付予約までオンラインで完結するブリヂストン タイヤオンラインストアがおすすめです。
日頃からタイヤやエアコンフィルターの点検を心がけ、ドライブを楽しみましょう。