エアクリーナーは、クルマのエンジン性能や燃費を保つために欠かせない部品の一つです。
汚れていたり劣化したりすると吸気効率が落ち、燃費の悪化や加速力の低下につながることがあります。

しかし、エアクリーナーはエンジンルームの中にあるため目につきにくく、いつ交換すれば良いのか分からないという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、エアクリーナーの交換時期や交換によって得られる効果、交換費用の目安について分かりやすく解説します。

エアクリーナーにはどんな役割がある?

海沿いの写真

エアクリーナーは、エンジンに取り込まれる空気中のホコリや花粉、砂などの不純物を取り除くフィルターで、「エアクリーナーエレメント」とも呼ばれています。

エンジンは、燃料と空気を混ぜて燃焼させることで動力を生み出しますが、空気に汚れが含まれているとエンジンに負荷がかかり、出力不足や燃費の悪化、エンジントラブルの原因にもなりかねません。

エアクリーナーが正常に機能していれば、きれいな空気がエンジンに供給され、安定した燃焼が可能となります。

その結果、エンジンを良好な状態に保つことができ、内部の部品の摩耗も抑えられるため、定期的な点検は欠かせないのです。

エアクリーナーを交換することで得られる効果

”クルマの写真"

エアクリーナーは使い続けるうちに目詰まりを起こすため、定期的に交換することが大切です。
ここでは、エアクリーナーを交換することで得られる主な効果を紹介します。

燃費の向上につながる

エアクリーナーが目詰まりしたままの状態で走行すると、必要な空気を取り込むためにエンジンが余計な負荷を受け、燃料の消費量が増えてしまいます。

エアクリーナーを交換すれば、空気の流れがスムーズになり、結果的に燃費の改善が期待できます。
特に長距離走行や街乗りが多い方は燃費差が出やすいため、定期的な点検と交換が効果的です。

エンジンの出力が安定する

エンジンに必要な空気がしっかり供給されるようになると、エンジンの出力やトルクが安定し、加速性能が向上します。
坂道発進や高速道路での追い越しもスムーズになり、ストレスのない運転が可能になるでしょう。

エンジン内部への負担が軽減されるため、エンジン寿命の延命にもつながります。

エアクリーナーの交換時期の目安

エアクリーナーの写真

目詰まりした状態でエアクリーナーを使用し続けると、燃費やエンジン性能に悪影響を与えます。
そのため、状態に合わせて定期的に交換することを意識しておきましょう。

エアクリーナーの交換時期の目安は、一般的に以下の通りです。

  • 走行距離25,000〜50,000kmごと
  • 2年に一度の頻度

ただし、これはあくまでも目安です。

使用環境によっては、早めの交換が必要なケースもあるため、定期的にエアクリーナーの汚れ具合を点検することをおすすめします。

例えば、砂ボコリの多い未舗装道路を走行することが多い場合や、排気ガスが多く空気が汚れやすい都市部での運転が日常的な場合、走行距離が短くても目詰まりしやすくなることがあります。

また、渋滞の多い地域ではアイドリング時間が長くなるため、エアクリーナーの劣化が早まる可能性が高いです。
このような環境下では、走行距離や年数にかかわらず、より短い間隔での交換を検討しましょう。

エアクリーナーの交換費用の目安

クルマと電卓の写真

エアクリーナーの交換にかかる費用は、一般的に本体代と交換作業の工賃を合わせて2,500〜5,000円程度です。
ただし、車種やエアクリーナーの種類によって価格に差が出る場合もあり、スポーツタイプや高性能なものを選ぶとさらに高額になることもあります。

また、ディーラー・整備工場・カー用品店など依頼先によって費用が変わるため、交換前に複数店舗で見積もりを取って比較するのがおすすめです。
車検や点検時に併せて依頼すれば、工賃が割安になるケースもあります。

エアクリーナー交換の作業手順

ヘッドライトの写真

エアクリーナーの交換は、自分で行うことも可能です。

クルマの点検作業の中では比較的難易度の低い作業ですが、エンジンルーム内の構造は車種によって異なり、間違ったネジやボルトを緩めてしまうと安全な走行に影響を与えてしまう可能性もあります。

そのため、作業手順に不安がある方やクルマに詳しくない方は、プロに任せる方が安心です。
万が一、エアクリーナーの交換作業を自分で行う場合は、以下の道具を準備しましょう。


【交換に必要な道具】

  • ドライバー
  • 軍手
  • マスク
  • 交換用エアクリーナー など

ここからは、自分でできるエアクリーナーの交換手順を説明します。

①エアクリーナーボックスの位置を確認する

まずはエンジンルームを開けて、エアクリーナーボックスの位置を確認します。

一般的には、四角いプラスチックのケース状であることが多く、太い吸気パイプがつながっているため見つけやすい構造です。

一部の車種では円筒型の場合もありますが、どちらも吸気経路の途中に設置されています。
クルマの取扱説明書や整備マニュアルを参照すると、より正確に位置を特定できるでしょう。

このエアクリーナーボックスの中に、エアクリーナーが収納されています。

②エアクリーナーボックスからエアクリーナーを外す

エアクリーナーボックスは、クリップやネジでしっかりと固定されています。
それらを外し、カバーを開けましょう。

無理にこじ開けると破損する恐れがあるため、丁寧に作業してください。

カバーの中にエアクリーナーが格納されているので、汚れ具合を確認しながら取り出します。取り外したエアクリーナーは、汚れや破損の有無を確認し、交換の必要性を見極めましょう。

③新しいエアクリーナーを取り付ける

古いエアクリーナーを外したら、車種に適合した新しいエアクリーナーを用意し、正しい向きで取り付けます。無理に押し込まず、周囲に隙間ができないようしっかりとフィットさせるのがポイントです。

うまくはまらない場合は、取り付けている向きやサイズを再確認しましょう。
適合しないエアクリーナーを使用すると、吸気効率が下がり、異音やセンサーエラーの原因になることがあるため注意しましょう。

④エアクリーナーをエアクリーナーボックスに戻す

新しいエアクリーナーの装着が完了したら、カバーを元の位置に戻し、ネジやクリップをしっかり固定します。部品の締め忘れやズレがないよう慎重に作業しましょう。

力任せに押し込むのではなく、ぴったりはまるポイントを見つけて装着するのがコツです。

正しく取り付けられていないと走行中の振動で部品が緩んだり外れたりする原因になることもあるため、最後に軽く揺すって安定しているか確認しましょう。

⑤動作をチェックする

交換作業がすべて終わったら、エンジンを始動させて異常がないかを確認します。

メーターにエンジンチェックランプなどのエラー表示が出ていないか、アイドリングが安定しているか、エンジン音に違和感がないかをチェックしましょう。

もし警告ランプの点灯やアイドリングが安定しない、異音などの異常がある場合は、取り付けミスやエアクリーナーの不適合が考えられます。
その際はすぐに整備工場・カー用品店などでプロに相談してください。

エアクリーナーの交換・点検をプロに依頼するならB-select加入店がおすすめ

点検の写真

エアクリーナーの交換は自分でもできますが、車種によってはエンジンルーム内の構造が複雑で、部品の位置が分かりにくかったり、取り外しにコツが必要な場合もあったりします。

無理に作業を進めると、部品の破損や取り付け不良が起こる可能性もあるため、確実・安全に交換したい方はプロに依頼するのがおすすめです。

エアクリーナーの交換・点検については、ぜひブリヂストンの認定店舗「B-select」加入店にお任せください。

B-selectは、「コクピット」「タイヤ館」「ミスタータイヤマン」「ブリヂストンタイヤショップ」の中でも、接客力と技術力に優れた店舗だけが認定されており、全国に800店舗以上を展開しています。

エアクリーナーの交換や点検はもちろん、タイヤ交換や無料の安心タイヤ点検(空気圧、残り溝、ひび・傷、偏摩耗の4項目)などのサービスも充実しています。

店舗には経験豊富なスタッフが常駐しており、お客様の車両状況に応じた適切なアドバイスや整備を提供いたしますので、点検や交換のタイミングが分からない場合も、お気軽にお近くのB-select加入店へご相談ください。

エアクリーナーの交換時期を守って快適なカーライフを送ろう

点検の写真

エアクリーナーは、エンジンの燃焼効率や走行性能に大きな影響を与える重要な部品です。
目詰まりを起こしたまま走行すると、燃費やエンジンの出力の低下を招く可能性があります。

快適な走行を維持するためには、走行距離25,000〜50,000km、または2年に一度を目安に交換することが推奨されています。しかし、使用環境によってはそれより早く交換が必要となることもあるため、定期的な点検が重要です。

また、安全かつ快適なドライブのためには、エアクリーナーだけでなくタイヤの状態も定期的にチェックしましょう。
空気圧や残り溝、ひび割れや偏摩耗のチェックを習慣づけることで、思わぬトラブルを未然に防ぐことができます。

タイヤ交換を検討する際は、自宅にいながらタイヤ選びから取付作業予約まで完結できる「ブリヂストン タイヤオンラインストア」が便利です。

忙しい方でもスムーズにタイヤ選びから取付作業予約までできるため、安心してカーライフを楽しむためにも、ぜひご活用ください。