タイヤの側面に細かいひび割れがあると、タイヤの交換が必要なのかどうか迷いませんか?本記事は、ひび割れの許容範囲や危険なクラックの見分け方、側面・溝底にひびが生じる原因と7つの対策、放置した場合のリスクまで詳しく解説します。車のタイヤの交換タイミングやひび割れが気になる方はぜひご覧ください。
タイヤのひび割れとは?
タイヤのひび割れ(クラック)とは、ゴムが経年劣化や外的要因によって硬くなり、表面や側面(サイドウォール)に細かな亀裂が生じた状態を指します。空気圧の不足や過負荷、過度な洗浄や洗剤の使用、保管状況や車の使用状況によって、ゴムは徐々に柔軟性を失い、ひび割れを起こします。
小さなひびであっても放置すれば進行するため、早期発見と適切な対応が求められます。
【交換時期の判断】タイヤのひび割れはどこまでなら大丈夫?
タイヤ内部のコードにまでひび割れが達している場合は、すぐに交換が必要です。コードとはタイヤの骨格を形成する部分のことで、ここまでダメージが及ぶとバーストのリスクが急激に高まります。
判断に迷う場合は、ブリヂストンの認定店舗「B-select」など、タイヤ専門店に相談するのが確実です。
B-selectは、ブリヂストンが定めた基準をクリアした高い接客・作業品質を保つ店舗ネットワークです。全国800店舗以上あり、豊富な商品知識と高い技術を持つタイヤのプロが対応します。専用の測定器を使った空気圧・残溝・ヒビ/キズ・偏摩耗の4項目の無料点検も受けられるため、ひび割れの状態を確認したい場合にも適しています。
ブリヂストン タイヤオンラインストアでタイヤを購入した場合も、B-selectの店舗で取付が可能です。ネットで購入・取付予約まで完結できるため、手間なくスムーズに交換できます。
タイヤのひび割れを招く7つの原因と対策
タイヤのひび割れには、いくつかの明確な原因があります。それぞれの要因を理解し、日常的な対策を取ることで、タイヤの寿命を延ばすことができます。
経年劣化
経年劣化は、タイヤのひび割れを招く代表的な原因の1つです。ゴムは時間の経過とともに硬くなり、弾性を失ってひび割れが生じやすくなります。5年以上使用したタイヤは定期的な点検が推奨され、10年を超えた場合は交換が望まれます。
【対策】
保管する際は、直射日光や高温を避けた冷暗所を選びましょう。
【注意事項】
ここに記載した10年という年数は、あくまで目安であって、そのタイヤの実際の使用期限(すなわち、継続使用に適していないこと、または安全上の問題があるかもしれないことを示す時期)を示すものではありません。
従って、環境条件・保管条件及び使用方法によって、この年数を経過したタイヤであっても、継続使用に適している場合もあれば、この年数を経過していないタイヤであっても継続使用に適していない場合もあります。10年を経過していないタイヤであっても、上記の環境条件等によっては交換する必要がある場合があることにご注意ください。
また、この10年という年数及びタイヤ販売店等による点検のお奨め時期である使用開始後5年という年数は、いずれも各タイヤメーカー・販売会社・販売店による品質保証期間・期限を示すものでもありません。
空気圧の不足
空気圧が適正でないと、タイヤのひび割れを招くおそれがあります。とくに空気圧が不足すると、ひび割れだけでなく、操作性や燃費の悪化にもつながります。
不安な場合は、ブリヂストン認定店舗「B-select店」など、タイヤ専門店への相談もおすすめです。「B-select」では、空気圧・残溝・ヒビ/キズ・偏摩耗の4項目を専用器具で無料点検しています。
【対策】
各メーカーが指定する「車両指定空気圧」を目安に、月1回程度のチェックを習慣にしましょう。
紫外線
紫外線もタイヤの劣化を加速させる要因です。ゴムは紫外線を浴び続けると分子構造が破壊され、徐々に硬くなってひび割れが生じます。とくに夏場は、直射日光と熱による複合的なダメージが大きくなります。
【対策】
駐車する際は屋内駐車場を選んだり、車用カバーを活用したりして紫外線を防ぎましょう。カーポートの設置も効果的な対策です。
油性タイヤワックス・つや出し剤
油性のタイヤワックスやつや出し剤は、ひび割れを引き起こす原因になる場合があります。製品に含まれる石油系溶剤がゴムを劣化・変質させる場合があるためです。水溶性のものと比べ持ちがよい半面、ゴムへのダメージは大きくなります。
【対策】
タイヤワックスを使う場合は水溶性のものを選びましょう。もしくは、タイヤコーティングへの切り替えも有効です。タイヤコーティングとは、タイヤ側面に被膜を形成し、見た目を整えながら紫外線や汚れから保護するケア方法です。
タイヤブラシや洗剤による過度な洗浄
過度な洗浄は、タイヤのひび割れを誘発することがあります。硬いブラシで強くこするとタイヤ表面が傷つき、洗剤でゴムの保護成分が失われると劣化が早まります。
【対策】
・タイヤは基本的に水洗いする
・どうしても汚れを落としたいときには、柔らかいブラシやスポンジ・タイヤ用の中性カーシャンプーで洗う
タイヤ洗浄は基本的に水洗いが原則です。汚れが落ちにくい場合は、柔らかいブラシやスポンジとタイヤ用の中性シャンプーを使いましょう。
車の使用頻度の低さ
車の使用頻度が低いことも、タイヤのひび割れを招く要因です。タイヤには、ゴムの劣化を抑制する老化防止剤が含まれており、走行による変形や発熱によって、その成分が染み出るように設計されています。そのため、長期間車を動かさないと老化防止剤の効果を得にくく、ひび割れの原因となる可能性があります。
【対策】
最低でも1〜2週間に1回、30分以上の運転を心がけましょう。
荷物・人の乗せすぎ
人や荷物の過積載はタイヤに大きな負担をかけ、劣化を早める原因となります。車に乗せる重量が増えるほどタイヤへの負荷が高まり、ひび割れが生じやすくなるため注意が必要です。
【対策】
荷室を定期的に整理し、積みっぱなしの荷物は下ろす習慣をつけましょう。安全面からも、乗車定員を守ることが重要です。
タイヤのひび割れの進行を放置する危険性
タイヤのひび割れを放置すると、重大なトラブルにつながる危険があります。主なリスクとして「バースト」と「車検不合格」の2点を押さえておきましょう。
バーストする
ひび割れが進行した状態で走行を続けると、タイヤがバースト(破裂)するおそれがあります。バーストは大きな破裂音とともに突然起こり、車のコントロールを失って事故につながる危険があります。特に高速道路やカーブでは、命に関わる事態も起こりえます。
JAFが発表した「JAFロードサービス 主な出動理由TOP10 2024年度 年間(四輪・二輪合計)」によると、高速道路でのロードサービス出動理由の1位は「タイヤのパンク・バースト・空気圧不足」でした。一般道路でも同理由は過放電バッテリーに次いで2位となっており、タイヤトラブルの多さが明らかとなっています。
参考:JAF「JAFロードサービス 主な出動理由TOP10 2024年度 年間『四輪・⼆輪合計』」
車検に通らない
ひび割れの程度がひどい場合、車検に通らない可能性があります。車検ではタイヤの状態も検査対象となり、内部コードが露出している・側面に目立つひび割れや傷がある・タイヤ側面に膨らみがあるといった状態は、劣化が進んでいると判断される材料となります。
ひび割れ以外にも!タイヤ交換時期のサイン
| 【タイヤ交換時期のサインと、放置した場合に想定される危険】 | |
| 交換時期のサイン | 放置すると想定される危険 |
|---|---|
| スリップサインが現れている | ・整備不良で交通違反 (反則金・加点) ・制動距離が延びる (ブレーキを踏んでもなかなか止まれない) |
| タイヤの溝が4mm以下 | ・雨天時などハイドロプレーニング現象のリスクが高まる (水で車体が浮いて、ブレーキ・ハンドルがきかなくなる) ・ハンドルがききにくくなる場合がある ・制動距離が延びる場合がある (ブレーキを踏んでもなかなか止まれない) |
| 傷がタイヤ内部に至る | ・タイヤバースト(破裂) |
| 偏摩耗 | ・ハンドルを左右に取られやすくなる ・路面からの衝撃を吸収できず、車体が不安定になる |
| ピンチカット※ | ・タイヤバースト(破裂) |
| 【タイヤ交換時期のサインと、放置した場合に想定される危険】 | |
| 交換時期のサイン | 放置すると想定される危険 |
|---|---|
| スリップサインが現れている | ・整備不良で交通違反 (反則金・加点) ・制動距離が延びる (ブレーキを踏んでもなかなか止まれない) |
| タイヤの溝が4mm以下 | ・雨天時などハイドロプレーニング現象のリスクが高まる (水で車体が浮いて、ブレーキ・ハンドルがきかなくなる) ・ハンドルがききにくくなる場合がある ・制動距離が延びる場合がある (ブレーキを踏んでもなかなか止まれない) |
| 傷がタイヤ内部に至る | ・タイヤバースト(破裂) |
| 偏摩耗 | ・ハンドルを左右に取られやすくなる ・路面からの衝撃を吸収できず、車体が不安定になる |
| ピンチカット※ | ・タイヤバースト(破裂) |
上記のサインはいずれも、放置すれば車の安全性を著しく損なう状態です。スリップサインの露出や溝の減少はブレーキ性能の低下を招き、偏摩耗やピンチカットはハンドル操作にも影響します。ひび割れと同様、日常的な点検で早期に発見できれば、安全で適切な対応が取れるため、日頃から注意しましょう。
※ピンチカットとは?
ピンチカットとは、タイヤの側面が一部だけふくらんでしまう状態のことです。縁石にぶつかったり乗り上げたりして強い衝撃が加わると、タイヤの内側にある補強材が傷つくことがあります。すると、その部分だけが押さえきれなくなり、外側にコブのようなふくらみができます。
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タイヤのひび割れに関するQ&A
ここでは、タイヤのひび割れに関して、よく寄せられる質問に回答しております。疑問解消にお役立てください。
Q.ひび割れを未然に防ぐには、どんなことに気をつければいいの?
A.タイヤのひび割れを防ぐには、日頃の使い方と保管方法に気を配ることが大切です。まず、タイヤつやだし剤などを使う場合は、タイヤに悪影響を与える成分が含まれていないか注意し、異変を感じたら使用を中止しましょう。保管時は直射日光の当たる場所を避けることも重要です。さらに、空気圧不足はひび割れの拡大を助長するため、カーメーカー指定の空気圧に調整し、少なくとも月1回は点検する習慣をつけると安心です。
Q.タイヤの側面、接地面、溝底にひび割れが発生している。このまま使用を継続すると、タイヤに損傷が発生するの?
A.ひび割れが見られても、ただちに使用できなくなるとは限りません。ひび割れがタイヤ内部のコードに達していない限り、継続使用は可能です。ただし、見た目だけで判断するのは難しい場合もあるため、ひびが深い、範囲が広い、不安があるといった場合は、タイヤ販売店や専門店に相談するのが確実です。コードに達しているひび割れは交換が必要です。
Q.タイヤの美化剤、つやだし剤は使ったほうがいいの?
A.タイヤの汚れは、可能な限り水洗いで落としてください。どうしても美化剤やつやだし剤を使いたい場合は、石油系溶剤を含むものの使用には注意が必要です。製品によってはゴムの変質や劣化に影響を与えるおそれがあります。一方で、水溶性の美化剤やつやだし剤は、比較的影響が少ないとされています。見た目を整えたい場合でも、タイヤへの負担が少ない方法を選ぶことが大切です。
Q.タイヤのひび割れの発生原因は?
A.タイヤのひび割れは、一つの原因だけで起こるものではありません。主な要因として、空気圧不足または過負荷での使用、過度な洗車やタイヤに悪影響を及ぼすつやだし剤の使用、オゾンや紫外線の多い場所での使用・保管、そして車の使用頻度が低いことが挙げられています。こうした条件が重なることで、タイヤのゴムが劣化し、ひび割れが発生しやすくなります。
Q.商品や生産国により、ひび割れ性に差はあるの?
A.商品や生産国の違いによって、ひび割れの発生に差はありません。ひび割れの起こりやすさは、製造国ではなく、使用環境や空気圧管理、保管状況、日頃のメンテナンスなど、さまざまな要因が重なって発生します。
タイヤのひび割れは早めの点検と正しいケアで予防できる
タイヤのひび割れは、経年劣化・空気圧不足・紫外線など、さまざまな原因で発生します。日常的な点検と適切なケアでひび割れの進行を抑えられる一方、放置するとバーストや車検不合格といった深刻なリスクにつながります。交換の判断基準はコードへの到達度を目安にし、迷ったら専門店に相談しましょう。
タイヤの点検や交換をお考えの際は、ぜひブリヂストン タイヤオンラインストアをご活用ください。タイヤ選びから購入、取付作業予約までスマホやパソコンで完結でき、購入したタイヤはブリヂストン認定店舗「B-select」で取付できます。B-selectは全国800店舗以上あるため、行きやすい店舗を選びやすいのも特長です。
店舗レビューも掲載されているので、比較検討の参考にもなります。