クルマの安全な走行のためには、日々の点検をしっかり行うことが大切です。
特に、ゴールデンウィークや夏休みといった行楽シーズンなどで、高速道路の走行や長距離運転を予定している方は、クルマの状態を十分にチェックしたうえでドライブをしましょう。

しかし、「クルマの点検って何をすればいいの?」「クルマの点検は自分でできる?」などの疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

この記事では、クルマの点検項目一覧や、点検費用を抑える方法について詳しく解説します。

クルマはドライブ前のメンテナンスが大切

車の写真

クルマのパーツは消耗品であり、日々の運転や経年変化によって、気づかないうちに劣化します。
パーツが劣化すると、突然のエンジンの故障やタイヤのバーストが起こるなど、重大な事故につながるリスクもあるため、ドライブ前に点検をすることが大切です。

「車検をしているから大丈夫」と思われる方もいるかもしれませんが、車検と日々の点検は別ものです。

車検は、国が定めた保安基準に則って公道での走行に問題ないかどうかを点検するためのもので、受ける義務がありますが、車検に合格したからといって常に安全性が保証されているわけではありません。

安心で快適なカーライフのためには、車検の合格に加えて、ドライブ前の点検を怠らないことが重要です。

高速道路の走行や長距離運転の前は注意しよう

ゴールデンウィークや夏休み、年末年始など旅行や帰省の時期には、高速道路の走行や長距離運転の機会も多くなるでしょう。

クルマの点検は日頃から行うことが大切ですが、特に高速道路の走行や長距離運転はクルマに負荷がかかりやすいため、ドライブの前は特に入念に行うように心がけましょう。

日常の運転では問題がなくても、長時間運転をしていると、バッテリーの不具合や、冷却水やオイル不足によるエンジントラブルなどが起こる可能性があります。
行楽シーズンは渋滞などが起こりやすく、運転が長時間にわたることも多いため、注意が必要です。

また、タイヤの空気圧が不足した状態で走行し続けると、タイヤがたわんで変形することで、タイヤのトレッド面(設置部)にひび割れが発生し、パンクしてしまいます。
さらに、空気圧不足の状態で高速で走行した場合、タイヤが発熱してバーストが起こる可能性があるため、遠方への移動で高速道路を利用する際は特に気を付けてください。

タイヤの空気圧は車両メーカーが決める車両指定空気圧を基準とし、0~+20kPaの範囲内で調整しましょう。

タイヤのパンク・バーストについて
詳しい記事はこちら

クルマのメンテナンスの項目を紹介

タイヤ交換の写真

クルマの点検が大切なことは分かっても、具体的に何をすれば良いのか分からないという方も多いのではないでしょうか。

ここでは、点検するべき項目を一覧にして紹介します。

点検項目 目安 内容
洗車 月に一度 汚れを放置すると塗装の劣化の原因となる。
月に一度の洗車に加え、塩分がついたときや汚れが目立つときも行うことがポイント。
タイヤの点検
(空気圧、タイヤ溝、偏摩耗など)
月に一度 安全な走行のためには、タイヤの空気圧やタイヤ溝が十分か、偏摩耗が起こっていないかなどの点検が大切。 また、必要に応じてタイヤローテーションやタイヤ交換を行う。

※詳しくは後述の「安全な走行にはタイヤのメンテナンスがポイント」で解説します。

ウィンドウォッシャー液の補充 月に一度 頻繁に使用するものではないが、安全な走行のためには必要不可欠。 洗車やタイヤの点検のタイミングに合わせて補充を行うのがおすすめ。
エンジン冷却水の点検・補充・交換 半年に一度 エンジン冷却水の不足や劣化はエンジンのオーバーヒートの原因にもなる。 冷却水が漏れることもあるため、半年に一度は点検のうえ、2年に一度は補充や交換を行う。
エンジンオイルの点検・交換 半年に一度 エンジンオイルの不足や劣化は燃費性能の悪化につながる。 自分でも交換できるが、廃オイルの処理作業も発生するためプロに任せるのがおすすめ。
オイルフィルターの点検・交換 オイル交換2回に一度 オイルフィルターは使用とともに目詰まりを起こすため、オイル交換実施の2回に一度を目安に交換する。
ワイパーの点検・交換 1年に一度 ワイパーゴムが劣化すると水分をうまく拭き取れなくなる。 ゴム部分とは別に、根本を固定するワイパーブレードも劣化するため、定期的に新しいものに交換する必要がある。
エアコンフィルターの点検・交換 1年に一度 エアコンフィルターは車内の冷暖房の効きに影響し、交換しないとカビが発生することもある。 洗えるタイプのものは洗車やタイヤ点検のタイミングに合わせて水洗いするのがおすすめ。
バッテリーの点検・交換 2~3年に一度 バッテリーが劣化するとバッテリーが上がってクルマが動かなくなる可能性がある。 感電や引火の危険性があるため、慣れていない方はプロに任せるのがおすすめ。
エアクリーナーの点検・交換 2年に一度 エアクリーナーが汚れているとエンジンの燃費性能の低下につながる。
ホコリや黄砂、花粉が多い地域はより高頻度で行う必要がある。
ブレーキオイル(ブレーキフルード)の点検・交換 2年に一度 ブレーキオイル(ブレーキフルード)が劣化するとブレーキの効きが悪くなり危険。 オイルをすべて抜く必要があり専門的な技術が求められるため、プロに任せるのがおすすめ。
ヘッドライトの点検・交換 3~15年に一度 ヘッドライトの点灯確認は乗るたびに行う必要があるが、交換のタイミングはバルブの種類によって異なるため、走行時に切れてしまうことがないよう、使用しているヘッドライトの使用年数を把握しておく。
点検項目 目安 内容
洗車 月に一度 汚れを放置すると塗装の劣化の原因となる。
月に一度の洗車に加え、塩分がついたときや汚れが目立つときも行うことがポイント。
タイヤの点検
(空気圧、タイヤ溝、偏摩耗など)
月に一度 安全な走行のためには、タイヤの空気圧やタイヤ溝が十分か、偏摩耗が起こっていないかなどの点検が大切。 また、必要に応じてタイヤローテーションやタイヤ交換を行う。

※詳しくは後述の「安全な走行にはタイヤのメンテナンスがポイント」で解説します。

ウィンドウォッシャー液の補充 月に一度 頻繁に使用するものではないが、安全な走行のためには必要不可欠。 洗車やタイヤの点検のタイミングに合わせて補充を行うのがおすすめ。
エンジン冷却水の点検・補充・交換 半年に一度 エンジン冷却水の不足や劣化はエンジンのオーバーヒートの原因にもなる。 冷却水が漏れることもあるため、半年に一度は点検のうえ、2年に一度は補充や交換を行う。
エンジンオイルの点検・交換 半年に一度 エンジンオイルの不足や劣化は燃費性能の悪化につながる。 自分でも交換できるが、廃オイルの処理作業も発生するためプロに任せるのがおすすめ。
オイルフィルターの点検・交換 オイル交換2回に一度 オイルフィルターは使用とともに目詰まりを起こすため、オイル交換実施の2回に一度を目安に交換する。
ワイパーの点検・交換 1年一度 ワイパーゴムが劣化すると水分をうまく拭き取れなくなる。 ゴム部分とは別に、根本を固定するワイパーブレードも劣化するため、定期的に新しいものに交換する必要がある。
エアコンフィルターの点検・交換 1年に一度 エアコンフィルターは車内の冷暖房の効きに影響し、交換しないとカビが発生することもある。 洗えるタイプのものは洗車やタイヤ点検のタイミングに合わせて水洗いするのがおすすめ。
バッテリーの点検・交換 2~3年に一度 バッテリーが劣化するとバッテリーが上がってクルマが動かなくなる可能性がある。 感電や引火の危険性があるため、慣れていない方はプロに任せるのがおすすめ。
エアクリーナーの点検・交換 2年に一度 エアクリーナーが汚れているとエンジンの燃費性能の低下につながる。
ホコリや黄砂、花粉が多い地域はより高頻度で行う必要がある。
ブレーキオイル(ブレーキフルード)の点検・交換 2年に一度 ブレーキオイル(ブレーキフルード)が劣化するとブレーキの効きが悪くなり危険。 オイルをすべて抜く必要があり専門的な技術が求められるため、プロに任せるのがおすすめ。
ヘッドライトの点検・交換 3~15年に一度 ヘッドライトの点灯確認は乗るたびに行う必要があるが、交換のタイミングはバルブの種類によって異なるため、走行時に切れてしまうことがないよう、使用しているヘッドライトの使用年数を把握しておく。

①洗車

車体の汚れは見た目だけでなく塗装の劣化やサビの原因となります。
基本的には、月に一度を目安に洗車をするのがおすすめです。

ボディだけでなく、ブレーキダストが付着しやすいタイヤやホイールも丁寧に洗いましょう。
ワックスやコーティングを併用すると汚れがつきにくく、次回の洗車も楽になります。

タイヤの洗い方について
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②タイヤ点検

タイヤはクルマと路面をつなぐ唯一の部品であり、走行安全性に直結します。
特に「空気圧」「タイヤ溝」「偏摩耗」は、月に一度を目安に点検を受けておくのがおすすめです。

空気圧が規定値より低いと燃費悪化や偏摩耗の原因となり、高すぎても乗心地が低下します。

また、タイヤ溝の深さが1.6mm未満になると、法律で装着・走行が禁じられているため、速やかにタイヤ交換が必要です。
偏摩耗が見られる場合はホイール・アライメント調整やタイヤローテーションを行いましょう。

一般的に、タイヤ交換の目安は製造から5〜10年です。
ただし、製造から5年未満でもひび割れやゴムの硬化があれば、早めの交換が必要です。

タイヤの選び方について
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③ウィンドウォッシャー液の補充

ウィンドウォッシャー液は、雨天や花粉・黄砂が多い時期など、フロントガラスの視界を確保するために欠かせないものです。

残量が少ないといざというときに噴射できず、安全運転に支障をきたします。頻繁に減るものではないものの、気温差による蒸発や長距離走行で思ったより早くなくなることもあるでしょう。

点検や洗車の際にボンネットを開け、タンクの「MAX」または「FULL」ラインまで入っているかを確認しましょう。

ウィンドウォッシャー液について
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④ワイパー交換

ワイパーは視界確保の要であり、ゴムが劣化すると拭き残しや異音が発生してガラスに傷がついて運転に支障をきたすこともあります。

一般的にはワイパーゴムは1年に一度の交換が目安ですが、直射日光や寒冷地での使用など、環境によっては使用年数が早まる場合もあります。ゴムが硬化して筋状の拭き跡が残ったり、動作時に異音がしたりしたら早めに交換しましょう。

交換はゴムだけでも可能ですが、ワイパーブレードも劣化するため、点検をして1〜2年ごとに交換するのがおすすめです。
サイズは車種によって異なるため、取扱説明書や既存ワイパーの刻印を必ず確認してください。

ワイパーの交換について
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⑤エアコンフィルターの交換

エアコンフィルターは、花粉・PM2.5・ホコリなどの微粒子を車内に入れないようブロックする役割を持ち、清潔な空気環境を保つ重要な部品です。フィルターが汚れると冷暖房効率が落ち、悪臭やカビの原因にもなります。

エアコンフィルターの交換時期の目安は、1年または走行1万kmごとです。花粉が多い地域や都市部での走行が多い場合は、半年ごとに確認しましょう。

グローブボックスを外すだけで作業できる車種も多いため、自分で交換することも可能です。
防臭・抗菌タイプを選べば車内の快適さがより保たれるでしょう。

エアコンフィルターについて
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⑥冷却水の補充・交換

冷却水(クーラント液)は、エンジンの温度を一定に保ち、オーバーヒートを防ぐ重要な役割を担います。残量が不足すると冷却性能が落ち、最悪の場合はエンジン焼き付きなどのトラブルにつながる恐れがあります。

ボンネット内のリザーバータンクにある「FULL・MAX」と「LOW・MIN」の目盛りを定期的に確認し、「LOW・MIN」を下回っていたら補充が必要です。変色していたり、錆びが浮いていたりする場合は劣化しているため、早めの交換を検討しましょう。

冷却水の交換時期は、「LLC(ロングライフクーラント)」で2〜3年、「SLLC(スーパーロングライフクーラント)」で7〜10年です。

自分でリザーバータンクへの補充を行う場合は1,000〜5,000円、プロに交換を依頼する場合は、冷却水の費用+作業工賃で6,000円〜23,000円ほどが目安です。

冷却水(クーラント液)について
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⑦ヘッドライト交換

ヘッドライトが切れたまま走行すると道路交通法の「整備不良尾灯等違反」に該当し、反則金や違反点数が科されます。

ハロゲンは2〜3年、HIDは3〜4年、LEDは10年ほどが交換の目安です。
夜間走行で暗さを感じたり、色が黄ばんできたりした場合は早めに交換しましょう。

バルブ交換だけなら1個あたり1,000〜5,000円、ヘッドライト本体の交換なら20,000~25,000円が費用の目安となります。

車種によっては自分で交換できますが、ヘッドライト本体の交換は構造が複雑で、配線処理や光軸の調整が必要な場合もあるため、専門業者に依頼するのがおすすめです。

ヘッドライトについて
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⑧エンジンオイル交換

エンジンオイルは潤滑・冷却・清浄など多くの役割を持つため、劣化すると燃費悪化やエンジン損傷につながります。

3,000〜5,000km走行または3〜6ヶ月に一度を目安に交換するのがおすすめです。オイルが黒く濁っている、焦げたような臭いがする場合は早めに交換しましょう。

交換費用はエンジンオイルの種類にもよりますが、作業工賃を含めて3,000〜6,000円が一般的です。交換を怠ると内部の金属摩耗が進み、高額な修理が必要になることもあります。

エンジンオイルの交換時期について
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⑨オイルフィルター交換

オイルフィルターには、エンジンオイルに含まれた金属粉やスラッジを取り除く役割があります。フィルターが目詰まりすると、汚れたオイルがそのまま循環し、エンジン内部を傷める場合があるため注意しましょう。

オイルフィルターの交換時期の目安は、エンジンオイル交換の2回に一度、走行距離が10,000kmを超えたときです。使用頻度が少ない場合にも、1年に一度は交換しましょう。

オイルフィルターについて
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⑩バッテリー交換

バッテリーはエンジン始動や電装品の電力供給に不可欠な消耗品です。劣化すると突然エンジンがかからなくなる恐れがあります。

クルマのバッテリーは、2〜3年に一度を目安に交換しましょう。ヘッドライトが暗くなったり、エンジンがかかりにくくなったりしたら交換のサインです。

価格は車種によりますが、国産の普通自動車なら10,000〜30,000円程度、アイドリングストップ車対応は2,000〜4,000円が目安です。
自分で交換する場合は感電やショートの危険があるため、手順をよく確認するか、専門業者に依頼すると安心です。

クルマのバッテリーについて
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⑪エアクリーナー交換

エアクリーナーは、外気に含まれるホコリや花粉、砂などを取り除くフィルターで、エンジン内部にきれいな空気を送り込む役割を持ちます。

汚れや劣化が進むと燃費性能の低下やエンジン不調の原因となるため、2年に一度、または走行距離25,000〜50,000kmごとを目安に、点検・交換しましょう。

花粉やホコリが多い地域を走行する場合や、渋滞が多い地域でアイドリング時間が長くなる場合には、フィルターが目詰まりしやすくなるため、1年に一度の点検がおすすめです。エアクリーナーの交換費用は、2,500〜5,000円程度が目安です。

エアクリーナーについて
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⑫ブレーキオイル(ブレーキフルード)交換

ブレーキオイルは、ブレーキペダルを踏んだときの力(踏力)をブレーキ本体へと伝えるために必要な液体です。

劣化するとブレーキペダルを踏んだ際に異音がしたり、踏み込みが深くなったと感じたりする場合があり、ブレーキの効きが悪くなるリスクがあります。ブレーキオイルは、2年に一度の交換が推奨されています。

作業には専用の工具と知識が必要なため、整備工場やディーラーに依頼しましょう。交換費用は5,000〜10,000円程度が目安です。

ブレーキオイルについて
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⑬タイヤローテーションとタイヤ交換

タイヤは前後で摩耗の進み方が異なるため、同じ位置に固定して長く装着すると、片減りによるグリップ力の低下や、振動・騒音の発生につながります。

4本を入れ替えて均一にするタイヤローテーションは、5,000km走行ごとを目安に行うのがおすすめです。

また、タイヤローテーション時に溝の深さが1.6mm未満になった場合や製造から5年以上経過している場合は、ひび割れやゴムの硬化を確認し、早めにタイヤ交換をしましょう。

タイヤの向きについて
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安全な走行にはタイヤのメンテナンスがポイント

タイヤ交換の写真

前述の点検項目は、いずれも定期的にチェックする必要がありますが、特にタイヤの点検は、安全で快適な走行のためにも非常に重要な部分です。
日常的にタイヤの点検を行うことで事故のリスクを減らし、タイヤ自体の寿命をのばすことにもつながります。

タイヤの点検時に意識したいポイントは、以下の通りです。

空気圧を適切に調整

タイヤは、自動車メーカーが指定する適正な空気圧が充てんされることによって、初めて十分な性能を発揮します。

例えば空気圧が低すぎると、クルマの操縦安定性を損なうだけではなく、タイヤの偏摩耗や燃費の低下を引き起こします。
反対に空気圧が高すぎると、路面からの衝撃が直接車体に伝わりやすくなり、乗り心地が悪くなるほか、カット、ショックによるコード切れやバーストが発生するリスクも懸念されるでしょう。

タイヤの空気圧は通常の使用でも自然と漏れて低下するため、日常点検により適切な状態を維持することが大切です。

タイヤの残り溝のチェック

タイヤの溝は雨天時の排水性や駆動力を高め、スリップを防ぐための重要な役割を担います。

溝が浅くなると、タイヤと路面の間の水をかき出す力が低下するため、特に雨の日の高速道路などでは、タイヤが浮いてハンドルやブレーキが効かなくなる「ハイドロプレーニング現象」が発生しやすくなります。

クルマの点検時には、タイヤの残り溝もしっかりチェックし、十分な溝が残っていない場合はタイヤ交換を検討しましょう。

加えて、使用開始後5年以上が経過したタイヤは、溝が残っていたとしてもタイヤ交換を行うことをおすすめします。

タイヤの残り溝について
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偏摩耗やひび割れのチェック

偏摩耗・傷やひび割れは、タイヤの交換が必要なサインです。

タイヤに偏摩耗・傷やひび割れが見られる場合、振動や騒音の原因となったり、排水性などの悪化が起こったりするだけではなく、最悪の場合タイヤが破裂してバースト事故を引き起こすリスクもあります。

タイヤの点検時に偏摩耗・傷やひび割れが見つかった場合は、すぐにタイヤ販売店などで点検もしくは交換をしましょう。

タイヤ交換のタイミングについて
詳しい記事はこちら

タイヤローテーション・タイヤ交換を行う

タイヤは同じ位置に固定して長く装着していると、一部分だけが摩耗してしまいます。
そのため、定期的にタイヤを入れ替えるタイヤローテーションを行い、摩耗のくせを均一化することが重要です。

タイヤローテーションを行う頻度は、5,000km走行に一度が目安ですが、車両やタイヤの種類によって異なります。
日々の点検でタイヤの摩耗状態を確認したうえで、摩耗の偏りが見られる場合は装着位置の交換を行いましょう。

また、タイヤローテーションを行ってもなお偏摩耗が大きい場合は、前述の通り速やかにタイヤ交換をしてください。

クルマのメンテナンスはどこでやる?

タイヤ交換の写真

クルマの点検には、自分でもできるドライブ前の日常点検もありますが、安全な走行のためには、定期的にプロに依頼して、しっかりと点検を行うことをおすすめします。

クルマの点検を行う業者・店舗には、主に以下のような種類があります。

業者・店舗 作業内容
自動車販売店・ディーラー クルマを販売する店舗。
純正のパーツを取り扱い、タイヤ交換やエンジンオイルの交換などのメンテナンスを請け負う。
タイヤ専門店 タイヤを専門に取り扱う店舗。
タイヤメーカーの系列店舗と、メーカーを問わず幅広く取り扱う店舗がある。
カー用品店 カー用品を販売する店舗。
メーカー純正以外にも幅広いパーツを取り扱い、タイヤ交換やエンジンオイルの交換などのメンテナンスも行う。
ガソリンスタンド ガソリンを販売する店舗。
タイヤの空気圧点検やエンジンオイルの交換など、日常的なメンテナンスを請け負う。
自動車整備工場 クルマの整備を行う工場。
特定のメーカーに限らず、幅広い車種のタイヤ交換やエンジンオイルの交換などのメンテナンスを行う。
業者・店舗 作業内容
自動車販売店・ディーラー クルマを販売する店舗。
純正のパーツを取り扱い、タイヤ交換やエンジンオイルの交換などのメンテナンスを請け負う。
タイヤ専門店 タイヤを専門に取り扱う店舗。
タイヤメーカーの系列店舗と、メーカーを問わず幅広く取り扱う店舗がある。
カー用品店 カー用品を販売する店舗。
メーカー純正以外にも幅広いパーツを取り扱い、タイヤ交換やエンジンオイルの交換などのメンテナンスも行う。
ガソリンスタンド ガソリンを販売する店舗。
タイヤの空気圧点検やエンジンオイルの交換など、日常的なメンテナンスを請け負う。
自動車整備工場 クルマの整備を行う工場。
特定のメーカーに限らず、幅広い車種のタイヤ交換やエンジンオイルの交換などのメンテナンスを行う。

メンテナンスやタイヤ交換はブリヂストン タイヤオンラインストアに任せよう

クルマの点検をプロに依頼するなら、ブリヂストン タイヤオンラインストアがおすすめです。
ブリヂストン タイヤオンラインストアでは、以下のカーメンテナンスサービスを取り扱っています。

  • アライメント測定
  • タイヤ位置交換(タイヤローテーション)
  • エンジンオイル交換
  • バッテリー交換

また、点検のうえ、タイヤ交換が必要となった場合も、ブリヂストン タイヤオンラインストアならオンラインで簡単にタイヤの購入から店舗での取付作業予約、決済までを行うことができます。

そのうえ、表示価格にあらかじめタイヤの取付工賃と2つの保証※2が含まれているため、店舗で追加費用が発生することもありません。

※「B-Select」とは、ブリヂストンのタイヤ専門店「コクピット」「タイヤ館」「ミスタータイヤマン」「ブリヂストンタイヤショップ」の中でも、高い接客・作業品質を保つ店舗のネットワークです。

クルマのメンテナンスの費用

計算機を操作している写真

クルマの点検にどのくらいの費用がかかるのかも気になるところです。
続いては、クルマの点検にかかる年間費用の目安、コストを抑えるポイントを解説します。

クルマのメンテナンス費用は年間どれくらい?

クルマの点検には、定期的な実施が義務付けられている法定点検(定期点検)と日常点検があります。

法定点検は、クルマが故障なく快適に走行できるかをチェックする点検で、タイヤやバッテリー、オイルなどに不備・不足がないかに加え、ハンドルやブレーキ、エンジンルームなどの点検を行います。
法定点検の費用は、年間およそ1〜2万円が目安です。

法定点検とは別に、日常点検でかかる費用については以下の表を参考にしてください。

なお、車検を受けたり、タイヤ交換やエンジンオイル交換などが必要になったりした場合は、別途費用がかかります。

点検項目 目安 費用
洗車 月に一度 ¥300~4,000

※店舗によって異なる(自動・手動・ワックスの有無など)

タイヤの点検
(空気圧、タイヤ溝、偏摩耗など)
月に一度 無料

※コクピット・タイヤ館 オンラインストアの場合(タイヤの空気圧、残り溝、摩耗状況、外傷(傷・ひび割れ)の点検作業)

ウィンドウォッシャー液の補充 月に一度 点検時に無料で行ってもらえることが多い
エンジン冷却水の点検・補充・交換 半年に一度 ¥500~1,000

※店舗によって異なる
※商品本体は別途購入が必要

エンジンオイルの点検・交換 半年に一度 ¥550~

※コクピット・タイヤ館 オンラインストアの場合
※商品本体は別途購入が必要

オイルフィルターの点検・交換 オイル交換2回に一度 ¥1,000前後

※店舗によって異なる
※商品本体は別途購入が必要

ワイパーの点検・交換 1年に一度 ¥330~

※コクピット・タイヤ館 オンラインストアの場合
※商品本体は別途購入が必要

エアコンフィルターの点検・交換 1年に一度 ¥550~

※コクピット・タイヤ館 オンラインストアの場合
※商品本体は別途購入が必要

バッテリーの点検・交換 2~3年に一度 ¥550~

※コクピット・タイヤ館 オンラインストアの場合
※商品本体は別途購入が必要

エアクリーナーの点検・交換 2年に一度 ¥2,000~5,000

※店舗によって異なる
※商品価格に交換費用が含まれるケースが多い

ブレーキオイル(ブレーキフルード)の点検・交換 2年に一度 ¥5,000~10,000

※店舗によって異なる
※商品価格に交換費用が含まれるケースが多い

ヘッドライトの点検・交換 3~15年に一度 ¥1,500~3,000

※店舗によって異なる
※商品本体は別途購入が必要

タイヤローテーション 5,000km走行に一度 ¥2,200~

※コクピット・タイヤ館 オンラインストアの場合
※タイヤ交換の場合は別途タイヤ購入が必要

点検項目 目安 費用
洗車 月に一度 ¥300~4,000

※店舗によって異なる(自動・手動・ワックスの有無など)

タイヤの点検
(空気圧、タイヤ溝、偏摩耗など)
月に一度 無料

※コクピット・タイヤ館 オンラインストアの場合(タイヤの空気圧、残り溝、摩耗状況、外傷(傷・ひび割れ)の点検作業)

ウィンドウォッシャー液の補充 月に一度 点検時に無料で行ってもらえることが多い
エンジン冷却水の点検・補充・交換 半年に一度 ¥500~1,000

※店舗によって異なる
※商品本体は別途購入が必要

エンジンオイルの点検・交換 半年に一度 ¥550~

※コクピット・タイヤ館 オンラインストアの場合
※商品本体は別途購入が必要

オイルフィルターの点検・交換 オイル交換2回に一度 ¥1,000前後

※店舗によって異なる
※商品本体は別途購入が必要

ワイパーの点検・交換 1年に一度 ¥330~

※コクピット・タイヤ館 オンラインストアの場合
※商品本体は別途購入が必要

エアコンフィルターの点検・交換 1年に一度 ¥550~

※コクピット・タイヤ館 オンラインストアの場合
※商品本体は別途購入が必要

バッテリーの点検・交換 2~3年に一度 ¥550~

※コクピット・タイヤ館 オンラインストアの場合
※商品本体は別途購入が必要

エアクリーナーの点検・交換 2年に一度 ¥2,000~5,000

※店舗によって異なる
※商品価格に交換費用が含まれるケースが多い

ブレーキオイル(ブレーキフルード)の点検・交換 2年に一度 ¥5,000~10,000

※店舗によって異なる
※商品価格に交換費用が含まれるケースが多い

ヘッドライトの点検・交換 3~15年に一度 ¥1,500~3,000

※店舗によって異なる
※商品本体は別途購入が必要

タイヤローテーション 5,000km走行に一度 ¥2,200~

※コクピット・タイヤ館 オンラインストアの場合
※タイヤ交換の場合は別途タイヤ購入が必要

クルマのメンテナンス費用を抑えるポイント

クルマの点検費用を抑えるためには、以下の2つのポイントを意識すると良いでしょう。

  • こまめな点検を行う
  • クルマに負担のかかる運転を避ける

点検を怠ると、パーツの劣化が早まったり、大きな不具合が発生したりして、修理や交換などで高額な費用がかかってしまう可能性があります。
このような事態を防ぐためにも、日々の点検が非常に重要です。

また、急発進や急ブレーキなどはクルマに負荷がかかり、パーツの劣化を早める原因となります。

安全運転を心がけることが、結果的に維持費の節約にもなるのです。 ここからは、点検費用を抑えるために実践したい、具体的な方法を見ていきましょう。

メンテナンスはこまめに行う

日頃からの点検や消耗品の交換は、長期的に見ると非常に効果的な節約方法です。

例えば、エンジンオイルは走行距離3,000〜5,000kmまたは3〜6ヶ月に一度ごとが交換目安ですが、交換を怠るとオイルが酸化して潤滑性能が低下し、エンジン内部の摩耗や焼き付きといった深刻なトラブルを引き起こしかねません。

オイル交換だけなら作業工賃と本体価格で3,000〜6,000円程度で済みますが、エンジン自体の修理や載せ替えは数十万円以上かかる可能性があるでしょう。

また、タイヤ空気圧の調整やワイパーゴム、バッテリーなども、定期的に点検・交換を行えば数千円〜数万円前後の出費で済むものの、交換を怠ることで高額な修理費用が必要になるだけでなく、事故による損害賠償金の支払いが必要になる可能性もあります。

このような事態を防ぐためにも、日常的にこまめな点検を心がけることが大切です。

クルマに負荷のかかる運転を避ける

部品の使用年数を保つポイントは、運転の仕方を見直すことです。 急発進や急ブレーキ、急ハンドルはタイヤやブレーキパッド、サスペンションなど、多くのパーツに余計なストレスを与え、劣化を早める原因となります。

エコドライブを意識して一定速度を保ちながら安全運転をすれば、燃料代の節約だけでなく、タイヤやブレーキ、エンジン内部の部品も長持ちするでしょう。

自分でできるクルマのメンテナンスについて知っておこう!

タイヤ交換の写真

クルマの安全な走行には、日々の点検が必要不可欠です。

ドライブ前のタイヤチェックなど自分でできる点検はもちろん、定期的にプロによる点検を行うことを心がけましょう。

ブリヂストンの店舗では、高い技術と知識を持ったプロによる高品質な点検を提供しています。タイヤ点検・タイヤ空気圧充てんは無料で対応しているため、ぜひお気軽にお立ち寄りください。

また、点検のうえ、タイヤの買い替えが必要な場合は、ブリヂストン タイヤオンラインストアでタイヤを購入すれば、購入と同時に最短3日後から取付作業予約ができるため、お出かけ前に急遽タイヤ交換が必要な場合でも安心です。

購入したタイヤは直接取付店舗に届くため、重いタイヤを持ち運ぶ必要もありません。

タイヤの購入を検討している方は、ぜひブリヂストン タイヤオンラインストアをご活用ください。